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セ「A、ほんまにええん?」

階段を下った大きな広間、城の扉がある玄関部分。

 「大丈夫だよ。お話聞きに行くんでしょ」

セ「まだ病み上がりやし、」


 「もう決めたでしょ?」


私とセンラさんは話を聞きに行く為、出掛ける所だ。

そしてセンラさんの計らいで坂田さんは
私の為にいくつか薬を用意してくれた。


坂「まぁ、無理しなきゃ大丈夫やろ」


セ「わかった、」

 「センラさん、行k「センラ。」



後ろから聞こえた声に思わず振り返ると

朝、窓から見た彼が居た。


セ「あ、うらたん、ありがとう」

う「、おう。」


私を一瞥(いちべつ)するとセンラさんに視線を戻した。


 「ッ、センラさ、」


セ「俺だけだと前みたいに守れるかわからんから
  うらたんに着いて来てもらうだけやで。」


センラさんは子供に言い聞かせる様にして私の手を握った。

私がうらたさんを怖がっていることをわかっているのだろう。

坂「じゃあ送るで?」


セ「ん、よろしく」

 「送る、?」

セ「瞬間移動するで、」


目の前の坂田さんが何か作業するのを横目に
センラさんが私の反応を楽しむように囁いてきた。

 「、へ、?」


勿論、そんなの出来るだなんて聞いた試しが無い。


とやかく考えている間に

うらたさんは私の右側に、センラさんは左側で
私と手を繋いだまま。

(...うらたさんへの恐怖心が瞬間移動への興味で薄れたのでこれで良かったのかもしれない)


 「っ!」


なんの前触れもなく目の前が光に包まれたのを
最後に周りの空気が変わった。

 
セ「A、目ぇ開け?」


 「ッ...あ、」


目の前にはセンラさんと森。

セ「どうやった?初めての移動(笑)」

 「本当に、?」


セ「ほんまほんま(笑)」


 「う、わぁ、」

信じられないことが目の前で起こり、
感動がじんわりと胸の奥で弾む。


自分の手を握ったり開いたりするとちゃんと感覚があって、

改めて事の凄さを体感した。


セ「ふふ、ほな行こうか」

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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2022年3月9日 1時) (レス) @page26 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:う さ ぎ 。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2020年10月30日 1時

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