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冬になった
そんなある日
貴女「佐野先生、遅刻しますよ！」
玲於「あと5分」
貴女「それ言って1時間経ってます！」
玲於「うるさい」
貴女「へ…っ」
腕を引かれ、唇が塞がれた
貴女「んーっ！…あれ、なんかいい匂いする」
玲於「あぁ、さっきガム食べたから」
貴女「え、じゃあ起きてたの？」
玲於「起きてたよ。Aが起こしに来るのが可愛かったから、つい」
貴女「なんですか、それ」
玲於「眠気覚ましにしよ」
貴女「しません！」
玲於「冗談だけど」
貴女「お弁当作りませんよ」
玲於「すいません」
貴女「早く起きて！朝ごはん食べる！」
玲於「はいはい。なんか、結婚してるみたい」
貴女「はい？！」
玲於「いっそ結婚する？」
貴女「しますよ！いつかは！」
玲於「わぁ、これ言って照れない女っているんだ」
貴女「いいから、早くしてください！」
玲於「あ、やっぱり照れてる」
ちゅっとほっぺにキスをしてきた
玲於「ほんと、可愛いね」
貴女「お弁当なしです」
玲於「褒めただけなのに」
貴女「だ、だって！こんなことされたら…学校行きたくなくなります」
玲於「…おまえさ」
なんてこと言ってんの、私！
玲於「最高！まじ！兄貴があんだけシスコンになるわけだよなー」
貴女「もー！」
玲於「朝ごはん食べよ」
貴女「自分勝手」
玲於「お前が卒業するまで待つから、そしたら結婚しよ」
貴女「サラッと言うんですね」
玲於「嫌なの？」
貴女「そんなわけないじゃないですか」
玲於「そっかそっか」
佐野先生は嬉しそうに朝ごはんを食べだした
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作者名：佐野冬美
| 作成日時：2018年8月11日 3時
