玲於と、1つ屋根の下

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−龍友 side−



龍友「ただいま」



亜嵐「おかえり！遅かったね」



龍友「うん、ちょっとね」



玲於「元気ない？」



龍友「うん、ちょっとね」



貴女「ご飯できてますよ？」



龍友「うん、ちょっとね」



亜嵐「やばいよ、兄ちゃんがおかしくなってる！」



玲於「どうした？」



龍友「仕事でちょっとしたミスしただけ」



それで上司に怒られてへこんでるとか、言えるわけない



龍友「はぁぁぁあ」



今までミスしたことなかったからな


ほんとはちょっとしたミスじゃなくて


けっこう大きいミスしたんだよね



貴女「だ、大丈夫ですか？」



龍友「ちょっと外歩いてくるね。ついでにコンビニ寄ってくるけど、アイスとかいる？」



玲於「う、うん」



龍友「ご飯は帰ってきてから食べるよ。ごめんね、Aちゃん」



貴女「いえ」



俺ってこんなに繊細だった？

怒られて、こんなにへこむ？



悠衣「あれ、龍友さん？」



龍友「あぁ」



悠衣「元気ないですね」



龍友「ちょっとね」



悠衣「ちょっと待っててください！」



龍友「なんで？」



悠衣「いいからここにいてくださいね？」



5分後



悠衣「はい！そこのコンビニでアイス買ってきました！何が好きか分かんなかったんで、こんだけ買ってきたんですけど、何がいいです？」



龍友「何この量…てか、俺がアイスで元気出るとか思ってるの？」



悠衣「私だったら、でます！」



龍友「そ。じゃあ、俺これにする」



悠衣「はい！何にしようかな〜」



龍友「なんでこんなことしてくれるの？」



悠衣「好きだからですよ！」



龍友「……」



突き放そうとしても、くっついてくるもんな



ここまでくっついてきた子は初めてだよ



悠衣「好きだから元気になって欲しいんじゃないですか！風邪も治ったみたいで良かったです！」



龍友「君って、いつもそんななの？」



悠衣「いつも…なんですかね？でも、龍友さんには私の気持ちちゃんと信じてもらいたいですよ！」



龍友「…そ。あーあ！なんか、バカが隣にいたから元気になったかも！」



悠衣「バカってなんですか！」



龍友「最後にひとついい？」



悠衣「は、はい…」



龍友「俺、コンビニ寄って玲於たちにアイス買おうとしてたんだよね。これ、もらっていい？」



悠衣「どうぞ…」



龍友「明日仕事は？」



悠衣「お昼からです」



龍友「うちにおいで。泊まってけば？これのお礼」



悠衣「はい！」

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