三兄弟、1つ屋根の下 (ページ12)

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貴女「ただいまでーす」

亜嵐「ふざけんな！」

龍友「別にふざけてないよ。そこに置いとくのが悪いんでしょ」

ケンカしてる？

亜嵐「勝手にプリン食うなよ！」

龍友「食べられたくないなら、名前でも書けば？」

えぇ、ケンカの内容くだらなすぎる…

プリンを巡ってケンカしてるんだ

亜嵐「後で食べようと思ってたのに！」

龍友「プリンくらいまた買ってきたらいいじゃん」

亜嵐「じゃあ買ってこいよ」

龍友「何で俺が」

亜嵐「あんたが食べたからだろ！」

亜嵐くんはソファーに置いてあったクッションを手に取った

亜嵐「買ってこい！」

持っていたクッションをお兄さんに向かって投げた

龍友「こんなもの投げないの」

貴女「あ、あの…落ち着いて」

亜嵐「あー！もうムカつく！」

貴女「え！？」

亜嵐くんがもう一度投げたクッションが私の方に飛んできた

えぇ！？なんでこっち！？

玲於「危ない。ナイスキャッチ、俺」

貴女「あ、玲於…」

玲於「ただいま。なに、ケンカ？」

貴女「うん。亜嵐くんのプリンをお兄さんが勝手に食べたらしくて」

玲於「それだけ？小学生じゃあるまいし。よし、止めよう」

貴女「どうやって？」

玲於「そりゃあ、2人の頭をひっぱたく」

貴女「え？」

玲於「ねえねえ」

亜嵐「話しかけんな！」

龍友「そうだよ、亜嵐との話し合いだからねえ」

玲於「やめろって言ってんの」

バシッ

バシッ

亜嵐「いってぇ！」

龍友「…たた。ちょっと、何？」

玲於「ケンカするなら勝手にすればいいけどさ、Aに迷惑かけてること分かんないの？」

亜嵐「あ……おかえり」

龍友「ごめん、気づいてなかった」

貴女「いえ、プリンなら私が買ってきますから！お兄さんの分も亜嵐くんの分も！」

玲於「俺も行ってくる。その間に仲直りしといて」

亜嵐「はい…」

龍友「はーい」

。

。

貴女「お兄さんたち、大丈夫かな？第2ラウンドとか始まってないよね？」

玲於「帰ったら分かるよ」

貴女「玲於、冷静だね」

玲於「あんなケンカしょっちゅうしてるもん。俺は、基本的にケンカはしないけどね」

貴女「そうなんだ」

玲於「お家に到着。ん、ドア開けて。リビング行ってみて？」

そーっとリビングへ行くと

亜嵐「お、美味い！」

龍友「だろ？自信作！」

貴女「戻ってる」

玲於「でしょ？」