佐野先生と新婚生活始めました

.186 ページ36

父「世那〜、世理〜！」



世理「おじーちゃん！」



父「ちょっと大きくなった？」



世理「ごはん、いっぱいたべたの！」



父「そっかそっか！世那は？」



世那「せりよりいっぱいたべたよ。おにーちゃんだから」



父「おお！成長したな〜！」



玲於「お久しぶりです」



父「うん、久しぶり！」



世那「おじーちゃん、おなかすいた」



父「今日はいっぱいごはん作ってるぞ！」



世理「ほんとに！？たべたい！」



貴女「世那、靴」



玲於「ちょっと落ち着け」






。








。







貴女「お父さん、お風呂空いたよ」



父「入ってくるか」



貴女「玲於と世那たち同じ格好して寝てる」



父「ほんと、大きくなったな」



貴女「まだ2歳だよ？これからだって」



父「ん？いや、世那たちの事じゃなくてAのこと」



貴女「私？何をいまさら」



父「この間まで、小さかった気がする。それが、今や旦那さんもいて子供までいる」



貴女「…ねぇ、お母さんってどんな人だった？」



父「どんな人か。とにかく、優しい人だったかな」



貴女「優しい人…」



父「いつでも、家族のことを考えてる人。毎日の食事もちゃんと栄養考えて、綺麗に掃除もして、俺とAが過ごしやすい環境を作ってくれてた」



貴女「そんなふうになれたらいいな」



父「AはAのやり方で世那たちを幸せにしてやれ。玲於くんと一緒に」



貴女「うん、そうだね」



父「よし、お風呂入ってくるか！」



貴女「お父さん」



父「ん？」



貴女「お父さんから見て、世那と世理はどう見える？」



父「幸せそうに見える。世那は玲於くんみたいに世理はAみたいになりたいって思ってると思う」



貴女「そっか」



父「もちろん、Aも玲於くんも幸せそうに見えるよ」



貴女「うん、幸せ」



父「…孫の成長が楽しみだな」

.187→←.185

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す