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近藤sied
総悟が助けた女の子はまだ幼いのに礼儀が良いお嬢さんだった
身なりも良いしどこかの商人の娘さんかな
近藤「Aちゃんはどこから来たの」
俺はそう尋ねた
尋ねるとAちゃんは凄く暗い顔をした
近藤「ごめんね 言いたくないなら良いんだ」
「いえ 近藤様が謝ることではありますまい
それ故 謝るのは私の方です
どこから来たかは言えませぬ
なれど近藤様にお願いしたき 議がございまする」
お願いって何だろう
近藤「Aちゃん 出来ることなら何でも協力よ」
「それは誠にございますか」
Aちゃんはとても嬉しそうな顔をした
近藤「うん 何でも言ってみなさい」
「では 」
Aちゃんはそう言うと少し間をおいた
「私をここに置いてくださいませ
雑用でもなんでも致しますゆえどうか どうか
この願いお叶えくださいませ」
近藤「えっ」
絶句した
近藤「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「そないに驚かれますな
お受けいただけるか それとも 否か
近藤様どちらにあらしゃりますか?」
近藤「Aちゃん お父さんとお母さんは
きっと心配してるよ」
「心配などしておりませぬ
私は生まれてからこのかたまともに父と母と
他愛もない話をしたことが無いのです
いつも他人行儀で…
お願いです近藤様」
はぁどうしよう
この子の目は本気だ
この子の気がすむまで家出を手伝うか
近藤「でも条件があるよ」
「条件?」
近藤「Aちゃんの親御さんにここで預かると言う
ことを伝えなえればならないよ
それじゃないと俺 誘拐犯になっちゃうから」
「分かりました…」
Aちゃんの顔は少し険しくなった
「でも今日は遅い明日改めて行こう」
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椿(プロフ) - 有難うございます。更新はかなり遅いペースだと思いますがどうぞ宜しくお願いします! (2019年4月7日 0時) (レス) id: edb7f51625 (このIDを非表示/違反報告)
菫!щ(゜▽゜щ)(プロフ) - 面白いです!更新応援してます! (2018年11月30日 19時) (レス) id: 5ee93ef12b (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2018年7月5日 19時