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御簾中side
※A姫の義母上は普段は武家風の話し方ですが、お公家の出なので心情では公家風の話し方で書いています。
これで姫を追い出すことができるのや。
御前様は姫の母を寵愛してた。
卑しい身分のくせして、
図々しいにもほどがありますえ。
将軍様にお仕えする大名家、
御前様あの女は天と地の差で、
それに比べてうちは京のお公家の出。
御前様とうちは身分相応。
あの妾が来るまで、
御前様はうちのことを抱いてくれとったし
息子のことを大切にしてくれとったんや。
うちには自慢の御前様の後継がおるのや。
あの子さえ、あの子さえ
おらへんかったら
きっと
きっと
あの妾と姫のことを忘れ
可愛い可愛い、
息子のことを
愛してくださるはずや。
うちは卑しい身分のあの女に
負けとうないのや。
うちこそが
御前様に相応しいに決まってるのや。
何としても姫を姫を
早う嫁がせたるぇ。
うちにも姫の嫁ぎ先のあてがある。
御前様と仲がよろしいと聞くと
大名家!
知ってますのや。
確かあそこの長男しかおらんかったはずや
婿養子なんぞにはさせへんのや。
この家、大名家を継ぐのは
うちの息子や!
あそこの確か長男は16歳
姫と4歳差や
ええ嫁ぎ先や。
すぐに連絡しよう。
善は急げや。
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椿(プロフ) - 有難うございます。更新はかなり遅いペースだと思いますがどうぞ宜しくお願いします! (2019年4月7日 0時) (レス) id: edb7f51625 (このIDを非表示/違反報告)
菫!щ(゜▽゜щ)(プロフ) - 面白いです!更新応援してます! (2018年11月30日 19時) (レス) id: 5ee93ef12b (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2018年7月5日 19時