26 イメ画 ページ28
時はたち
私は12歳となった。
「父上様、ご機嫌麗しゅうございます。」
御前「A、そなたも12。年頃の娘である。それ故に試衛館とか言うむさ苦しいところに居るのはどうかと思う。」
「左様にございますね。」
御前「そうであろう。そろそろ…」
「父上様、私は後数年で嫁がなければならないと言うことは承知の上。御家のためという事は存じておりまする。嫁ぐ時は何も文句も言いません故、私の我儘に目を瞑って下さりませ。」
御前「そうしたいのは山々だ。余の愛娘が申すのだからな。なれど、巷でそなたは見目麗しいがじゃじゃ馬姫だとの噂が立っておるのだ。いくら見目麗しゅうてもなじゃじゃ馬姫と呼ばれる姫と誰が夫婦になりたいと思うのだ。余はそなたの事を大切に想おてくれる者に嫁がせたいのだ。だから、試衛館に行くのは控えろ。」
「父上様の寛大なお心に感謝致しまする。そのお心を持つ父上様にお願いが…」
御前「はぁ…致し方が無い。あと半年だ、これっきりだぞ。」
「父上様!!」
御前「約束は守るのだぞ。それと…」
「恐れ入ります。父上様。これにて御免。
私は試衛館に行って参ります。」
御前「ちょ待て、、、はぁ…これだからじゃじゃ馬姫は…ちと甘やかしすぎたか。」
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御簾中「御前様!また姫を甘やかしたのですか。」
御前「すまぬ。姫はあの子だけだ。ついつい可愛ゆうて可愛ゆうて…」
御簾中「御前様は甘過ぎます。あの子の嫁ぎ先はどうするのですか。姫は家と家を繋ぐ要となるものを。ちゃんとした嫁ぎ先が見つからなんだらどうされるおつもりですか。」
御前「すまない。試衛館に行くのはあと半年と約束したのだ。それまでの辛抱じゃ。」
御簾中「姫の評判がもっと悪くなったらどうするのですか。」
御前「まぁ良い。大体の嫁ぎ先は目星がついておる。」
御簾中「何を仰るのですか。早く手を打たなければすぐにその目星がついてるお方に婚約者ができるに決まっております。」
御前「そう焦ることはない。」
御簾中「何を言います。こうなったら私が姫の嫁ぎ先を考えます。御前様は黙っていて下さい。」
御前「分かった。そなたに任せる。」
御簾中「姫がこれ以上、じゃじゃ馬姫になっても困ります。」
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夢主 12歳 イメ画
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椿(プロフ) - 有難うございます。更新はかなり遅いペースだと思いますがどうぞ宜しくお願いします! (2019年4月7日 0時) (レス) id: edb7f51625 (このIDを非表示/違反報告)
菫!щ(゜▽゜щ)(プロフ) - 面白いです!更新応援してます! (2018年11月30日 19時) (レス) id: 5ee93ef12b (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2018年7月5日 19時