『初めまして』 ページ4
しばらく待っていると、ルッチが社長オーラを醸し出している人と美人秘書を連れてきた。
「ンマー……君が見学希望者か。」
『あ、ウラナダ・Aって言います…！俺の為にわざわざお時間割いて頂き申し訳ないです……！』
深々と頭を下げる。偉い人目の前に頭を下げざるを得ない。
「ンマー大丈夫だ。気に入ったら入社してくれるかもしれんしな。丁度人不足で困ってたんだ。こちらとしても助かるよ。」
『は、はぁ……』
アイス「ンマー……カリファ」
あの美人秘書はカリファと言うらしい。
カリファ「はい、では着いてきてください。」
『えっ？あっはい』
・
・
カリファさんについて回って、色々見学し終えた頃には夕暮れ。
最後にアイスバーグさんと合流した。
アイス「ンマー……どうだった？我が社は。」
『すげぇ感動しました……俺船好きなんです。造船会社とか憧れそのものやったし、楽しかったですし感動でした。……ここで働けたら楽しいやろなー………』
数秒の静粛が漂い、口を開いたのは、
アイス「………ンマー、カリファ」
カリファ「はい、手配済みです。」
アイス「仕事が早いな。えーと……ウラナダ・A君、だったかね」
『え？あ、はい。』
アイス「うちで働かないか」
『……え』
またも予想外のことが。俺は船が好きだし造船会社に勤めたいとも思っていた。
今日初めて会った男は造船会社勤めで、興味あるっていったら見学になって、それで見学し終えたら「うちで働かないか？」なんて、
まるで、
『…も、もしかして………俺、声に出てましたか？』
アイス「ンマー！無自覚だったか！」
ハハハ！と笑うアイスバーグさん。最後の言葉が声に出ていたようだ。
恥ずかしさから俯いてしまった。すると、
アイス「で？働くか、働かないか。俺は働いて欲しいと思ってるがな。」
『も、勿論…！勿論です……！！これからよろしくお願いします ｯｯｯ！！！！』
勢いよく頭を下げる。嬉しさでニヤけた顔を見られたくないから。
アイス「ンマー、ならそうだな……Aの家に家に色々送っておこう」
『…あ、』
アイス「ん？」
・
・
忘れていた、俺には家がない。
逃げるように訪れたこの地に住むと嘘をついたのが始まり。だが肝心の家がない。
・
・
・
・
・
・
・
・
『えと……言い難いんですけど……俺、家ないんです……よね』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モカ - 凄く面白かったです‼更新も頑張ってください‼‼ (2022年8月15日 15時) (
レス) @page35 id: 68e38e087b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 獅戸さん» 無理だったらごめんなさい；；更新がんばって下さいね！応援しますね！ (2021年9月11日 13時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 獅戸さん» 一緒に合作しませんか？ (2021年9月11日 13時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
獅戸(プロフ) - 星猫さん» ジョジョ・呪術(アニメ勢)・ONEPIECE・マギ・はたらく細胞くらいですかね？知識が中途半端なのがありますけど複数のアニメより特定のアニメをじっくり見るタイプです！！！ (2021年9月11日 12時) (レス) id: 3ac1786402 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 獅戸さん» もう一つのｐｃを操作してます。 知ってるアニメは何ですか？ (2021年9月11日 12時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：獅戸 | 作成日時：2021年9月10日 16時
