寮に選ばれた訳 ページ21
「君は何故ポムフィオーレ寮なんだい？」
朝、一限目の準備を終えて後はチャイムが鳴るのを待つのみとなった時、隣に座っていたリドルくんが聞いてきた
『何故、とは？』
「ここでの寮分けはそれぞれに適した場所に闇の鏡に選別される。ポムフィオーレ寮は確かに容姿が整っている者も多いが、毒を生成する事が得意という事も条件のはず」
確かにその説は合ってると言えるかもしれない
実際、ポムフィオーレ寮の生徒は錬金術が得意な者が多いし、寮長も一番強い毒を作れるものが寮長になる
「君は容姿は整っているが、錬金術は出来ないだろう？だから何故なのかなと思ってね」
なるほど。容姿はさておき、錬金術が行えないのは確かだ。泡の立ち具合や色の変化を見ろと言われても流石に無理がある
それでも僕がポムフィオーレ寮なのはきっと...
『薬草とかを見分けるのが得意だからじゃないかな？』
「薬草を？」
『うん。僕の家、薬草とかを売る仕事をしてるんだけど、目が見えないから仕事が出来ないなんて言わせないって手触りとか匂いで判別できるように特訓されたからね』
ほんとあれは嫌だったなぁ
毎日葉っぱや花、木の実に触れて匂いをかいで...そのせいで手がかぶれたり花粉でくしゃみが止まらなくなったり...本当に大変だった
その地獄の特訓のおかげで今は見た事があるやつなら見分ける事が出来るようになった
『だから何か理由を上げろって言われたら、これかな？』
「なるほど...確かにそれが理由である可能性は高いだろうね」
納得したように頷いて、ん？と首を傾げた
「なら植物園で授業で使う材料を取ってくることも出来るのでは？」
『流石にあの規模の中から手探りで探せというのは大きな特徴がない限り難しいよ』
「む、確かにそうだね。すまなかった」
『あぁいや、大丈夫だよ』
リドル君って色んな事を知りたがるよね。知識欲が凄い。疑問に思ったらすぐに解決しようとする行動力は本当に尊敬出来る
この前会ったアズールくんも似たような感じだし、この学校が名門って言われるだけあるなぁ。上と下の落差が凄いけど
その後も少し話していたら、チャイムと共にトレイン先生が入ってきたので僕達は授業を聞くために前を向いた
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カイルマ(プロフ) - ゆきなさん» 分かります！！盲目キャラの魅力の一つだと思うんですよそこ！！レイナーくん、自分が書いてるのに「この子...かっこよ」と思わず思ってしまいますw (2020年7月10日 14時) (
レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 音で世界をみるってなんかカッコいいですね (2020年7月10日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
カイルマ(プロフ) - ゆきるさん» ありがとうございます！！！これからもそう言ってもらえるように頑張らなければｯ！！これからもよろしくお願いします！！ (2020年7月9日 7時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきる - 面白いです！続き楽しみにしてます(*´艸`) (2020年7月9日 3時) (レス) id: e9be53e65b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カイルマ | 作成日時：2020年6月22日 0時
