消えた杖 ページ15
「それじゃあ終わったら図書室に向かうよ」
『うん、また後で』
リドルくんと曲がり角で分かれて僕は図書室へと向かった
今日は一日授業がない
そこで、一緒に勉強会をしないかい？とリドルくんに誘われたので、寮から出て学園に来ていた
しかし、昨日急に学園長から前回の寮長会議で渡すのを忘れていた資料を配布したいので緊急寮長会議を開くという連絡が入ったらしい。昨日の夜、ヴィル先輩の機嫌が悪かったのはそのせいか
その為、寮長会議が終わるまでの間は僕一人で自習して、後からリドルくんが合流するという形になった
『リドルくん、寮長になってから大変そうだよなぁ』
学園に入学してすぐに決闘を挑んで勝っちゃうなんてリドルくんはすごい優秀だ
彼が失敗という失敗をしている場面は見た事ないし、まさに欠点のない理想の人物像って感じ
まぁルールに厳しすぎるなとは思うけど...この前も寮生が昼食を食べ終わったのに15分以上座り続けているからってユニーク魔法を使っていたし
寮には寮ごとにルールがあるし、特にリドルくんを注意しようとは思ってないけど
廊下をゆっくり歩いていると、前から三人ほど人が歩いてきたので端による
そのまますれ違って行ければ良かったが、丁度通り過ぎる時、三人のうちの一人が僕にぶつかってきた
急なことに抗うことも出来ず、衝撃を食らった僕は横に倒れる
それに三人はケラケラ笑いながら、それ以上用はないようで何かを蹴った後その場を離れていった
ああいう人ってどういう環境で育ったんだろう
早く立ち上がろうと地面に手をつく
その時、あることに気づいた
『杖、どこ？』
付近の床に手を滑らせて探してみるが見つけられない。というか、勉強会のために持ってきた教科書等も見つからなかった
そういえば、さっきなんかものを蹴ったような音がしたような...
もしかしなくてもそれだと、思わず脱力する
一体どれだけ蹴り飛ばされたんだろう...教科書とかも探さないとなぁと若干鬱になりながらとりあえず立ち上がる
『さてどうやって探すか...』
1.足を滑らせながら少しずつ進んで手当り次第探す...いや、これは逆に離れてしまう可能性もある
2.誰かに助けを求める...人通り少ないんだよなぁ。今付近で足音もしないし却下
3.魔法石なしで包囲網をつくる...これが手っ取り早いか？でも、もし想像以上に遠くにあったらその分広く張らなきゃいけないし...
「やっほぉ、ライムちゃん♪」
『うわぁｯ！！！』
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カイルマ(プロフ) - ゆきなさん» 分かります！！盲目キャラの魅力の一つだと思うんですよそこ！！レイナーくん、自分が書いてるのに「この子...かっこよ」と思わず思ってしまいますw (2020年7月10日 14時) (
レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 音で世界をみるってなんかカッコいいですね (2020年7月10日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
カイルマ(プロフ) - ゆきるさん» ありがとうございます！！！これからもそう言ってもらえるように頑張らなければｯ！！これからもよろしくお願いします！！ (2020年7月9日 7時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきる - 面白いです！続き楽しみにしてます(*´艸`) (2020年7月9日 3時) (レス) id: e9be53e65b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カイルマ | 作成日時：2020年6月22日 0時
