裏切る覚悟 ページ10
次の日___
いつも通り大食堂で朝食を二人で食べ、片付けた後、教室へ向かう
『確か一時間目から移動教室だったよね』
「あぁ」
『それじゃあ早めに向かっておいた方がいいかもね。遅れるよりは早く着きすぎる方がいいから』
「あぁ」
『移動教室ってわざわざ教科書持って移動しないといけないから大変だよなぁ...』
「あぁ」
今日のジャックは元気がない
横目で様子を見ながら話しかけているが、一度も目が合わないし、話を聞いているかどうかも怪しい
一体なにがあったのか...昨日の夜に部屋を出てどっかに行ってた事が関係してくるのかなぁ...?
ずっと眉間にシワ寄ってるし、めちゃくちゃ真剣に悩んでるのが分かる
正直、面倒な事には首を突っ込みたくはないが、この学園での初めてにして唯一の友人とも言えるジャックの事を放っておける程、小さい中身はしていない
どうせ悩み事はマジフトについてだと思うし、寮長達のやり方はやり過ぎだとも思うし...あぁあ!!もう!!いいや!!
グチグチ悩むくらいなら思い切って...!!!
『なぁジャック、あのさ...「間失礼するッスよ!」...ってラギー先輩!?』
一体なにがあったのか、聞いてみようとジャックに向き直った時、その間をラギー先輩が走り抜けて行った
突然の出来事で、思わずラギー先輩が走っていった方向を見てあんぐりと口を開けてしまう
『何で、走って?』
するとラギー先輩の来た方向から複数の足音が聞こえてきたので見ていると、あの問題児として有名な三人と一匹が走りながらこちらに向かってきていた
その勢いに数歩下がると、問題児達はその間を走り抜けていった
『...鬼ごっこ、じゃぁないよな』
全力疾走で走ってるけど...どうしたんだろう
しばらく走り去って行った方を見て呆然としていると、突如ジャックから荷物を押し付けられ、ラギー先輩達の方へ走り出した
『ちょ、ジャック!?どうしたんだ!?』
「用が出来た!荷物は頼む!」
そう言い残しジャックは姿を消してしまった
『...とりあえず、教室に行くか』
未だに整理できてない頭で優先事項を決め、細かい事は考えずに移動を始めた
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カイルマ(プロフ) - あずささん» ほんとですか!!!ありがとうございます!!私も自分が考えたにも関わらず結構好きなキャラなので、そう言って貰えて嬉しいです!!これからもよろしくお願いします!!!! (2020年6月22日 16時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
あずさ(プロフ) - ん"ん"チタくんめちゃくちゃ可愛くてすちです!更新頑張ってください、楽しみにしてます!! (2020年6月22日 4時) (レス) id: c43d6d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カイルマ | 作成日時:2020年4月26日 4時