契約書を破るには... ページ44
レオナ先輩達に助言を貰って契約書を破る方法を考えることにした俺らは翌朝に早速、この事をエースくん達に伝えた
すると二人も賛成してくれ、まずは契約書の保管場所を見つけようと、一番怪しい金庫のあるVIPルームに来ていた
中には誰もいない状態で、デュースが金庫を見ると、鍵と二重ロックでかなり厳重になっているらしい
その時、誰かが近づいてくる足音が聞こえて、急いで近くにあった机の下に隠れる
「狭...ジャック、でかいんだよお前」
「んだと?」
「ちょ、動くなって!」
『二人とも静かに...!』
狭い中息を潜めていると、扉が開いてアズール先輩が入ってきた
そして俺らの予想通り、金庫の中に契約書は入っていて、その契約書の枚数を数えて実に嬉しそうにしている姿をいい趣味してんなと思いながら眺める
しばらくして、用が済んだのかアズール先輩が金庫に鍵を閉めて、扉へと向かう
部屋を出て、歩いていくのを耳で拾ってから息をついて机の下から這い出た
「もう少しで見つかるところだったんだゾ」
『ってか男子高校生五人+猫が隠れてるのに本当に気づかなかったのか?』
「オレ様は猫じゃないんだゾ!」
「おい、見ろ、テーブルの上に一枚契約書が置きっぱなしになってるぞ」
ジャックの声に全員の視線が机に集まる
確かにそこには一枚の契約書が置いてあった
明らかに罠っぽいんだけど...あの先輩、そんなドジやるような人かな?
しかし、実際目の前にあるのも事実。エースやグリムは嬉々として契約書に手を伸ばしていた
「どれどれ...」
グリムの手が契約書に触れた...その瞬間
___ビリビリビリッ!!!
契約書から流れた電流がグリムを伝って俺らにも広がり、体に走った
「おやおや。電気ナマズの攻撃でもくらったかのように震えて...無様ですねぇ、みなさん」
声の方を向くと、ニヤニヤと楽しそうな笑みを浮かべるアズール先輩と双子がいた
「テメェら、気づいていたのか!」
「当たり前でしょう。机の下から見えてましたよ、そのフサフサの尻尾がね」
お前のせいかよと、ジャックを見上げると、向こうは俺のせいだと思っているらしく、ジトっとした目を向けられた
いや、ふさふさの尻尾はお前だろ
アズール先輩によると、先輩以外の人が触ると電流が流れる仕組みになっているそう
そこまで徹底してるのかよ...
「大事なものを盗もうとする悪い子にはお仕置きが必要ですね」
「くっ...来るぞ、お前ら!」
163人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カイルマ(プロフ) - あずささん» ほんとですか!!!ありがとうございます!!私も自分が考えたにも関わらず結構好きなキャラなので、そう言って貰えて嬉しいです!!これからもよろしくお願いします!!!! (2020年6月22日 16時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
あずさ(プロフ) - ん"ん"チタくんめちゃくちゃ可愛くてすちです!更新頑張ってください、楽しみにしてます!! (2020年6月22日 4時) (レス) id: c43d6d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カイルマ | 作成日時:2020年4月26日 4時