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お留守番 ページ41

大食堂を出た俺らはエースくん達を迎えに行った後、鏡の間でアズール先輩から貰った薬を飲んで、ジャック達は珊瑚の海へと向かった


...ここの時点で察している人がいるかもしれないが、俺は珊瑚の海に行っていない

今は壁にもたれかかりながらジャック達が入っていった鏡をジッと見ている

何故一緒に行かなかったのかというと...俺、泳げないんです

というか、俺の住む近くには水浴びの場所はあっても泳ぐ為の場所がないため、泳いだ事自体がない

まぁ水浴び場で泳げない事もないが...泳ぐ際にあるあの浮遊感、自分の思うままに動けないあの感じが大っ嫌いだし、それに加え何故かバタ足をしても前に進めない時点で俺は泳ごうという意識は捨てた

これをジャック達に言ったら、お前まじかという目をされたし、ジャックには直々に今度寮にある水辺で泳ぎを教えてやると言われた


ありがた迷惑とはこの事か


そんな事は置いといて

結果、俺だけ留守番をする事になり、他のみんなは写真を取りに行ったのだが...


『みんな、遅せぇなぁ...』


一人で待っているからか、めちゃくちゃ長く感じる


あとどれ位で帰ってくるんだろう...


そう考えていると急に鏡に波紋が浮かび出し、珊瑚の海が薄く映った

これはもしかしてと鏡に近づくと、雪崩のように出てきたみんなに驚いて飛び跳ねた


『え...大丈夫?』

「おめぇにはこれが大丈夫に見えるのかよ!?」


とりあえずみんなの服を乾かそうと魔法でちょちょいとやりながら話を聞く


双子は人魚だった、あいつらに海では勝てない


一旦作戦を練り直そうと、各自寮へと戻っていく

その道中、海での出来事をジャックとユウくん、グリムに聞いたのだが、とても驚いた


海の中の様子、双子がウツボの人魚だった事、その片割れであるフロイド先輩のユニーク魔法の事


人魚VS人間&獣人&魔獣って...文字上は俺らの方が強そうだが、勝てる気がしない

第一、種族を抜いても相手は名門魔法士養成学校として名高いナイトレイブンカレッジの二年生だ

俺らよりも多くの知識や魔法を熟知していると思うし、アズール先輩に至っては、三年など他学年の範囲までも完璧だろう



これ、契約の条件をクリアするの結構無理ゲーだったりする?



正直言ってもう投げ出して第三者として見ていたいが、ここまで来て中途半端で抜けるのは自分の腑に落ちない


もう少しだけ付き合うかと、サバナクローへの鏡をくぐった

獅子の助言→←朝練



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カイルマ(プロフ) - あずささん» ほんとですか!!!ありがとうございます!!私も自分が考えたにも関わらず結構好きなキャラなので、そう言って貰えて嬉しいです!!これからもよろしくお願いします!!!! (2020年6月22日 16時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
あずさ(プロフ) - ん"ん"チタくんめちゃくちゃ可愛くてすちです!更新頑張ってください、楽しみにしてます!! (2020年6月22日 4時) (レス) id: c43d6d3e45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カイルマ | 作成日時:2020年4月26日 4時

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