契約 ページ37
アズール先輩に連れられてVIPルームの中へと入る
中は小さな個室で中央には机を挟んでソファが二つ、周りは様々な本で囲まれ、壁に備え付けられている大きな金庫が目立っていた
「突っ立って入り口を塞いでいないで。中へどうぞ」
指示に従ってユウくんを挟んで俺とジャックは座る
向かいの席にはアズール先輩が座り、その脇に双子が立って控えていた
アズール先輩がそれで、相談とは?と聞いてきたのでイソギンチャクを外して欲しいと言うと、225人の解放ですって?っと返された
いや...225人って多すぎでしょ...
先輩は、これらは合意の元に契約をした。だから感情的な理由では解決する事は出来ないと言った
「だったら自分も取引をします」
そう告げたユウくんに思わず立ち上がる
「おい、お前何考えてんだ!?」
『そうだよ!絶対にこっちが不利になる!』
慌てる俺らをおいて、向かいの三人はとても楽しそうに笑っていた
だけど、ユウくんには魔法がない
先輩もその部分を指摘してきて、大きなものを望むのなら相応の担保をと言った
「担保、だと?」
「例えば...ユウさんが管理しているオンボロ寮の使用権、とか」
こいつら最初からそれが狙いか!?
ジャックと一緒に食いつくと、突然バンッ!と扉が勢いよく開き、グリムが乱入してきた
「その話、乗ったーーー!!」
どうやら盗み聞きをしていたらしく、もうこんな生活は嫌なんだゾ!と主張してきた
そのグリムを横目にアズール先輩が唯一の寮生が仰っていますがどうします?と聞いてくると、ユウくんは契約の条件が聞きたいと返した
その条件は、三日後の日没までに、珊瑚の海にあるアトランティカ記念博物館からとある写真を奪ってくる、というものだった
歴史的価値のない、ただの写真だから大事にはならないそうだ
しかし珊瑚の海という場所は海の中にあり、俺らは息が出来ないと言うと、海の中でも呼吸が出来る魔法薬をくれるらしい
「さぁ、どうします?僕と取引し、契約書にサインしますか?」
ユウくんはしばらく考え込んだ後、契約します!と答えた
それを聞いて、アズール先輩は以前も見た金色の契約書を出すと、ユウくんに差し出す
それにユウくんがサインし終わると、条件をクリアすれば、イソギンチャクを解放するが、失敗すればオンボロ寮はアズール先輩のものに、ユウくん本人も下僕になってしまうようだった
これからが大変になりそうだと遠い目をしてしまった俺は悪くないと思う
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カイルマ(プロフ) - あずささん» ほんとですか!!!ありがとうございます!!私も自分が考えたにも関わらず結構好きなキャラなので、そう言って貰えて嬉しいです!!これからもよろしくお願いします!!!! (2020年6月22日 16時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
あずさ(プロフ) - ん"ん"チタくんめちゃくちゃ可愛くてすちです!更新頑張ってください、楽しみにしてます!! (2020年6月22日 4時) (レス) id: c43d6d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カイルマ | 作成日時:2020年4月26日 4時