裏切る覚悟 ページ13
「...ねぇ、さっきしっぽが見えたんだけどぉ、木の後ろに誰かいるの？」
そう問いかける言葉に肩が跳ねる
しっぽが見えた！？なるべく小さくなっていたつもりだったが...
どうする...出るか？今までの話を聞いていましたって言って出るのか！？
「誰かいるなら出てこい！首をはねられたくないのならな！」
首をはねる？めちゃくちゃ物騒じゃん
でも何か行動に移さないと場は動かないだろうし、何かあったら全力疾走すればいっか
そう決心し、ゆっくりと姿を現すとジャックが目を丸くした
「チタ！？何でここに...」
『いやぁ、移動教室の持ち物を届けようと探してたら殴り合いしてたから入るにも入れねぇし、だから姿を隠してたんだけど何か色々聞いちゃって、っていう感じです...』
嘘はついていない
まぁ殴り合いを見に来たのは何か理由がありそうだなって思ったからだし、話を聞いたのは自分の判断だけど
ジャックは俺が話を聞いてしまったのは偶然の事故だと思ってくれたのかそうなのか...すまないと謝罪された。別にお前は悪くないんだよ
「お前の知り合いなの？」
「あぁ、ルームメイトだ」
「ルームメイト？つまりサバナクローの奴か！」
スペードの奴の言葉にジャックを除く全員に睨まれてしまい、ため息を一つついた
『俺はその件について何も関わってませんよ』
「...本当に？」
「信じれないんだゾ！」
『作戦については...薄々気づいてはいましたけど、それだけです』
そう言ったがあまり信じては無さそうで、ハーツラビュルの寮長がジャックに視線を移す
「多分こいつは関わってないッス」
「根拠はなんだい？」
「こいつの性格的に、今回のような作戦では寮長に協力はしないと思うので」
キリッとした顔で言い終えたジャックにそこまで高評価をいただけていた事におぉと他人事のように感心してしまう
こいつとはズッ友でいよう
「まぁこの子...チタくん？は大丈夫なんだよね？」
「はい」
『証明するものはないですけど、大丈夫です』
「そっか」
寮長さんがうーんと唸りながら頭を抱えるのを見ながら立ちすくんでいると、急にハートの奴があ、そうだ！と口にした
「なら今回の作戦にこいつも巻き込んじゃえばいいんじゃないですか？」
その提案に俺含めた全員が何言ってんのこいつみたいな目をしてしまったのは仕方ない事だと思う
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カイルマ(プロフ) - あずささん» ほんとですか！！！ありがとうございます！！私も自分が考えたにも関わらず結構好きなキャラなので、そう言って貰えて嬉しいです！！これからもよろしくお願いします！！！！ (2020年6月22日 16時) (
レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
あずさ(プロフ) - ん"ん"チタくんめちゃくちゃ可愛くてすちです！更新頑張ってください、楽しみにしてます！！ (2020年6月22日 4時) (レス) id: c43d6d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カイルマ | 作成日時：2020年4月26日 4時
