元殺し屋、転生します3〈名探偵コナン〉

対応への疑問 ページ19

斎田side


『世話になった...すまん』

「いいよいいよ！起こさなかったのは私達だし」

『いつか礼はする』

「分かった、ありがとう」


結局俺は、次の日の朝までずっと眠っていたらしい...申し訳ない...

起こしてくれればよかったのにと言えば、起こそうとしたけど起きなかったらしい。過去の俺、意地でも起きろよ


まぁそんなこんなで朝ごはんも世話になった訳だけど、俺には一つ気になる事がある


それは...コナンくんがじっと見てる事


視線は俺を眺めるってよりは観察してるっていう感じだけど...なんかしたっけ？

もしかして昨日の殺気のせいか？でも殺気については向こうの方に非があるし...




うん、分からん




『コナンくん？』

「...なぁに？」

『じっと見てるけど、どうしたの？』

「何でもないよ！それより仕事は大丈夫なの？」

『実は昨日店長に電話したら明日は休んでいいよって言って貰えたから大丈夫なんだ』

「...へぇそうなんだぁ」


...なんだろうこの早く出ていけと言わんばかりの目線は


『それよりも、コナンくんは学校は大丈夫？』

「A兄ちゃんを見送ってから行くよ！」

『あ、そう』


つまり早く帰れと

ほんとなんでこんな急に警戒モードになっちゃってんの

この世界では隠す事は特にないし別にいいけど...あ、俺一回だけ人殺したわ


『じゃあ長居も悪いし俺は帰るよ』

「そう？」

『あぁ、朝ごはんもありがとう。まじでいつかお礼はする』

「別にいいのに。困った時はお互いさまだよ」

『じゃあ困った時は助ける』

「ﾌﾌｯ、ありがとう」

『じゃあ待たな』

「うん！じゃあね」


探偵事務所から出て階段を下りる


『で、コナンくんはなぜ一緒に出てきたのかな？』

「A兄ちゃんの見送り！」

『...そう』


本当に見送りなのか？

変なことをしないかの監視にしか見えねぇんだけど


階段を下りきって一度ポアロを窓越しに眺める

中では梓さんがせっせと働いている...俺も行った方がいいのか？

でも店長には休めって言われたし、言葉に甘えよう


『それじゃあコナンくん、またね』

「あ、A兄ちゃん待って！袖口にゴミが付いてるよ」


そう言って袖の中に手を入れるコナンくん


これ...盗聴器とか入れられたパターンじゃね？

手の動きとか不自然だったし...でも聞かれてやばい事はないしほっとくか

逆に盗聴器を壊したりすれば、疑われそうだしな




『ありがとうコナンくん。じゃあね』

「...気を付けて」

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