元殺し屋、転生します3〈名探偵コナン〉

工藤家の新たな住人 ページ2

沖矢さんと軽く自己紹介を交わし、中へと入れてもらう


「兄ちゃん。書斎に行ってていい？」

『あぁ』

「分かった」


理久は慣れた足取りで迷うこと無く廊下を進んでいく

理久にとって工藤家は第2の家だな


理久を見送った後、沖矢さんが待っているリビングへと入る

今日は元々ポアロでのアルバイトは休みで、優作さんに小説の助言を貰いに来たため優作さんが不在の今、暇になってしまった

すると丁度沖矢さんも俺と話がしたいという事で招かれたという訳だ


「飲み物はお茶でいいですか？」

『はい。ありがとうございます』


それにしても、赤井秀一と沖矢昴って同一人物のくせに全然性格違うよな

俺も前世では変装やら偽装やら色々してたけど、依頼の対象と関連する時だけだからそこまで苦労しなかったもんなぁ...

それに引き換え赤井や安室さんは普段の日常から常に周りを気にして変装をしなくちゃいけない


大変そうだなぁ...


「どうぞ」


沖矢さんは俺の前にお茶を置くと反対側の椅子に座る


『ありがとうございます』


俺も沖矢さんのと向かい合う場所に座るとお茶を飲む


「君とは一度話してみたいと思っていたんですよ」

『そうなんですか？』

「えぇ。優作さんからは面白い少年だと聞いていましたから」

『...そうですか』


その面白いの理由が、疑い深いからとかじゃない事を願う


『それで、聞きたい事とはなんですか？』


「あぁ、では早速...」



沖矢さんは肘をつき、口の前で手を組み合わせる



「君は...本当に人を殺した事はないのかい？」

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