元殺し屋、転生します3〈名探偵コナン〉

朦朧とした中での仕事 ページ10

ミステリートレインの事件(？)から数日後...



俺はいつも通りポアロでの仕事に明け暮れていた

ただそれが本当に"いつも通り"だったらよかったけど...


なんでこんな遠回しみたいな言い方をするのか

理由は...簡潔に言うと風邪をひきました


実際体温を測ったわけではないが、頭は痛いしダルいしという事で結構辛い

熱を測ってみれば？と思ったそこ、もし測ってみて熱が38,0℃以上あってみろ。体温を自覚すると倍くらい辛くなるだろ


仕事を休めればよかったが、今日は梓さんのシフトは入ってなく、安室さんはと言うと数日前から風邪で休んでいる。安室さんでも風邪をひくんだな

そんな感じで本日は俺一人しか働ける人材がいないのだ

梓さんに交代してもらおうとも思ったが、それは気が引けるのでやめた


これでも前世では風邪をひいても問題なく人を殺していた俺だ

周りに風邪をひいてると思わせないように演技もしながら接待をし現在午後4:00、ここまで誰にも気付かれずに仕事をこなすことが出来た。一応マスクはしているが


このまま何も起こらないで終わるといいんだけど...


...フラグをたててしまった気がする


その時、ドアが開いて誰かが入ってきた


『いらっしゃいませ』


見てみると毛利、園子、世良の三人とコナンくん、合わせて四人がいた


『こちらの席にどうぞ』

「ありがとう」

「なぁ、斎田くん」

『なんだ？』

「君、風邪でもひいてるのか？マスクしてるけど」


...ピンポイントな指摘ありがとうございましたー


『少しね。そこまで酷くはないけど一応接待業だし、うつるかもしれないから念の為してる』

「なるほど」

「お大事にしてくださいね」

『ありがとう』


きっとここにいる奴らは優しいから俺が風邪ひいたなんて言ったら絶対に心配するし仕事も休ませようとするだろう


それはなんとしても避けたい


ここまで誰にも気付かれずに出来てるんだからきっと大丈夫だ









...コナンくんにじっと見られてるなんてしらないし、うん、気の所為だ、きっと、うん

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