先輩、私を好きになって。 (ページ6)

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Ⅴ 院内学級ページ6

私は進歩があった。

それは院内学級に通い始めたこと。

友達もそれなりにいるし、勉強もそこそこ出来ていた。

楽しくないってこともなければ、楽しいってこともない。

私が憧れている世界とは180度違う。

友達とプリクラを撮るのが私の夢。

彼氏を作って、デートして。

学校ではしっかり勉強、部活もして。

でもここは真反対。

プリクラという概念なし。

彼氏を作る機会すらなし。

勉強は学校より遅れているし、簡単すぎてつまらない。

でも友達とは話が合う。

｢ゆっちゃん！なっちゃん！｣

ゆ｢おはよぉー｣

な｢おはー！今日も元気だねー！｣

これが私の友達。ゆっちゃんとなっちゃん。

｢早く退院したいね…｣

な｢でもこの空間も好きだけどなぁ。｣

ゆ｢分かるかも…｣

？｢A！！｣

｢えっ！？！？｣

後ろから聞こえてきたのは、紛れもなく片寄先輩の声だった。

涼｢いやー病室にいないからさ笑｣

｢何で来たんですか！？｣

涼｢ん、お見舞いー。｣

｢いや、お見舞いー。じゃないですよ…｣

涼｢学校は大丈夫！今日土曜だから！｣

｢あ、はい…｣

な｢誰…？｣

｢あ、片寄先輩。たまたまお見舞い来てくれたの！｣

ゆ｢イケメン…ハイスペック系男子かな…？｣

｢笑｣

やっぱ片寄先輩人気だな…

少し、、、変な感じがする。