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一旦落ち着き、また沈黙が続く





人の心の声が聞こえないのって不思議だ





…心地がいい






冨「…俺は、女が泣いているとどうしたらいいかわからない」






静かな声で彼は呟いた





やっぱり、師範もあまり恋愛をしたことがないのだろう





「人にもよると思いますが…私は抱きしめられると安心します」







冨「…抱擁…か?」






師範は少し戸惑う表情を見せる







そして、ゆっくり手を広げた





………ん?






…何して…






「……はっ…も、、もう大丈夫ですので!!」







彼の行動の意味を理解したあと、ボっと顔が熱くなるのがわかった






…余計な入れ知恵をしてしまった







冨「…そうか。Aは、俺に触れられるのは平気なのか?」







こてんと首を傾げる師範






「…以前、私のこと担いだじゃないですか」






冨「……………あれは不本意だ」






…でも、師範に触れられるのは不思議と嫌じゃない







鍛錬中も何度も触れたが、"昔"みたいな気持ちにはならなかった






師範なら、私を変えてくれる気がする






「………先生」






冨「…先生?」






「冨岡先生って呼んでも…いいですか?」






そう聞くと、一切瞬きせず私を見て硬直する







「"鱗滝先生"って師範よく言ってましたよね。…私も先生って呼んでみたいなって…」







冨「…構わないが」







きっと私だけの呼び方







…嬉しい






「…先生」





冨「なんだ」





「先生」






冨「…だから、なんだ」






「冨岡先生!」






冨「……?」








少し大きな声を出すと、変な生き物を見るかのような目で見られてしまう






「ふふ」





冨「…何がおかしい」






「…いえ、何もおかしくないですよ」






先生といると、私が私じゃないみたい






今まで、笑うことなんて滅多になかったのにな







先生の前だと、高揚感でいっぱいになり口元が緩んでしまう







…これが世でいう『恋』ってものですか?





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(プロフ) - Regulusさん» ありがとうございます!そのお言葉を励みに頑張ります! (2020年4月6日 21時) (レス) id: d4c7c3b2e9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - にゃんこさん» ありがとうございます(TT)ほわほわ感出すの苦手だったので嬉しいです! (2020年4月6日 21時) (レス) id: d4c7c3b2e9 (このIDを非表示/違反報告)
Regulus(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!更新頑張ってください(*≧∀≦*) (2020年4月6日 11時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - なんかこのお話読んでるとほわほわしますねぇ。親目線でこのお話読んでしまいます(笑)うふふふ← (2020年4月6日 0時) (レス) id: e646d1c815 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 夢世_yumese_さん» ご報告ありがとうございます!外しました^^ (2020年3月21日 13時) (レス) id: d4c7c3b2e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年3月21日 0時

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