父さん ページ9
彼方side
家に帰って、俺がご飯食べてる間に遥はお風呂、俺がお風呂入ってる間に遥は交換ノートを書いて…遥は先に眠ってしまった。
…さてと、朝はバタバタするだろうから、今のうちに交換ノート、俺も書こう。
ノートを開き、遥が書いた文を読む。
ーーー
今日から放課後、ゆー兄と音楽室で歌の練習を始めました。ゆー兄は歌がとっても上手くて、教え方もすごく上手でした。
あ、あと今日はまた図書室でお料理の本を借りました。図書室にいた、眼鏡の図書委員のお姉さんが、面白くて、優しかったです。オススメの本を教えてくれて、道案内もしてくれました。
あーあと、今日は香りは見えない美しさだなーって思いました(私の水筒にコーヒー入ってたよ。ゆー兄が「お茶目なお父さんなんだね」って笑ってた)
96姉さんと過ごす時間もとても楽しかったです。
あ、今度“鵜飼ななさん”って人がうちの隣に引っ越してくるらしいです。なんか小文字の人(語彙力)
最後に。父さん、お友達って絶対作らないといけないのかな…今日先生に友達欲しくない?って聞かれちゃって…。父さんはどう思いますか?
お仕事お疲れ様。おやすみなさい。
ーーー
…長文だし、普通の小学一年生ってこんなに漢字知ってるの…?あと地味に敬語なのが面白い笑
俺は遥が綴った文章を、そっと撫でる。
反応すべき内容が沢山あるけど……
なぜ、鵜飼さんがうちの隣に引っ越してくるのだろう。
…やっぱり、何か嫌な予感がする。
何か企んでそうだったあの時の鵜飼さんの顔…。
そ「…いやいや、そんな事より、俺も交換ノート書こ…」
シャープペンを手に持ち、ノートに内容を書いていった。
・
真冬side
ま「ふあ〜そろそろ寝ようかなー」
ゲーム機を床に置き、欠伸をする。
時間も時間だ、夜更かしはいかんいかん。
ゲームの電源を切り、部屋の明かりも消す。
そのまま、ベットに寝っ転がる。
ま「おやすみ…」
誰もいない部屋にそうこぼすと、返事をしたかのようにタイミングよく、ケータイが鳴った。
ま「…んー?こんな時間に誰だろ…」
ロック画面に表示されていたのは、LI◯Eの通知で、
《96猫さんがあなたを“一ノ瀬親子見守り隊”に招待しました》
とあった。
なんとなく想像がつく。
多分トークグループのメンバーは僕、96ちゃん、天月くんだろう。
僕はLI◯Eアプリを開き、グループ参加のボタンを押す。
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雛紗(プロフ) - 心愛さん» 嬉しいコメントありがとうございます! (2020年1月18日 20時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - 更新楽しみに待ってますので戻ってきてください!応援してます! (2018年12月4日 21時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - Aliceさん» ちなみにありすのボイメはほぼ保存しとるぞい←変態 (2018年10月29日 23時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - 月夜桜さん» わわ!コメントありがとうございますっ!最近なかなか更新できてないのですが、出来る限り頑張ります!そう言っていただけて嬉しい限りです! (2018年10月14日 20時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
月夜桜 - 面白かったです!続き楽しみにしてまーす! (2018年10月13日 21時) (レス) id: d530b8b740 (このIDを非表示/違反報告)
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