秋。それは黄色のようで【sho】 (ページ1)

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私は恋をしたページ1

秋

葉が落ちる頃

葉が色ずく頃

風が冷たくなる頃

この季節に私は、恋をした。

眠たい目を擦り、昨日は夜更かししすぎたかなと反省しながら、落ち葉を踏みしめる。

私は、この季節が好きだ。

何度この季節に、秋という季節に、恋をしたのだろう。

私、Aは、踏みしめた葉に、名残惜しさを感じながら、学校に向かう。

「おはよう！！！！！」
元気な声が背中にささる

『おはよう。』
この声は、シャオロンの声。

聞きなれた、私の幼馴染の声。

『今日は、朝練ないの？』

野球部の彼はいつも、朝早くから、家を出て、部活の練習に向かう。

「おお。今日はないねん。」
いつもより遅く起きたのか、さっきまで元気だった声は、眠そうな声に変わっていた。

寝すぎると、眠たくなるって言うもんね。
と1人で解決する。

家からそう遠くない、学校の校門を通って、下駄箱の戸を2人並んで開ける。

私たちは、2年2組同じクラスである。

席こそは遠いものの、同じクラスと言うだけで、安心できた。

彼は、友達が多い。

誰とでも仲良くなれる明るい性格だ。