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大橋「可愛ええ…」









「ん?」









大橋くんがなんか言ったけど
普段でかい声のくせに小さく言うから
聞こえなかった。









大橋「あ、や、なんでもない!!」









いや、なんでもないわけないでしょ。


顔真っ赤だよ。









「ふーん…起こしてくれてありがとね。じゃあ。」









大橋くんに一言残して帰ろうとする。









大橋「え、ちょちょちょ!!!」









「…何。」









大橋くんがすごい勢いで目の前に来るもんだから
思わず後ずさりする。









大橋「一緒に帰ろうや!!」









「やだ。」









大橋「なんで即答やねん!!」









「…この際だから言うけど
もう、私に話しかけないで。」









大橋「嫌や。」









「なんでよ。」









大橋「俺はAちゃんと仲良くなりたいねん。」









「私は思ってないから。」









大橋「なんでなん。俺の事嫌いなん?」









大橋くんの一言にグッと言葉が詰まる。







そんな悲しげな顔されたら
嘘でも嫌いなんて言えないじゃん。









でも、私がここで嫌いだと言えば
さすがの大橋くんも話しかけるのは
やめてくれるだろう。









「…嫌いだよ。」









私が下を向いてそう言った瞬間、
大橋くんの両手が私の顔を包んで、
目を合わせてきた。









「ちょっ…」









大橋「嘘やろ。」









「っ、嘘じゃない!離して!!!」









大橋くんと父は違うとわかっていても
やっぱり男の人に触られたくない私は
また、あの時と同じように声を荒らげてしまう。









でも、あの時と違うのは
大橋くんが手を離さないことだ。









大橋「離させん。なぁ、ほんまのこと言うて?」









「ほんとのことって何!!」









大橋「俺になんか隠してるやろ?」









「別に大橋くんに隠してることもないし
話すこともないってば!!!」









私は出来る限りの力で大橋くんの
胸を押した。






けど、ビクともしない。









大橋「Aちゃんさ…」









室「大橋!!!」









突如現れた室先生に驚いたのか大橋くんの
力が緩んだ。









私はその隙に教室を出ていった。

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七瀬(プロフ) - 大橋くんかっこいい...!更新待ってます! (2020年1月7日 1時) (レス) id: 1b6388a014 (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐メンタル(プロフ) - けーぽさん» コメントありがとうございます!そのように言って頂けてとても嬉しいです( ; _ ; )テスト期間だった為長らく更新できていませんでした(^^;近々更新するのでもう少しお待ちください!(^ ^)これからも作品の方よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月10日 1時) (レス) id: 277324c329 (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - はっすんが最高です!更新、作者さんのペースで(とは言っておくけど、本当はできれば早く)お願いします!待ってます! (2019年8月9日 1時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お豆腐メンタル | 作成日時:2019年5月3日 16時

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