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露神の祠__。 ページ2

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小さい頃から時々変なものを見た



他の人には見えないらしいそれらは

恐らく



妖怪といわれるものの類




北本「夏目」



西村「夏目、どうした?
顔色が悪いぞ?」



夏目「…いや、別に」




なんでこれが見えないんだろうな…




北本たちと別れ、後ろを見る





妖怪「夏目殿」


妖怪「夏目レイコ殿ですね」


夏目「…レイコは祖母だ。
彼女はもう亡くなって妖怪「レイコ殿」」


妖怪「噂に聞く、「友人帳」をおもちでしょうか!」




しまった!友人帳狙いか!


妖怪「さぁおよこし「友人帳」
よこさねば、お前を喰ってやるぞ」


夏目「う……やめろ…」



ニャンコ「そうだぞ、やめておけ。
あれは低級妖怪(おまえなど)が扱えるものではない、夏目の死後、この私がもらう約束をしているのだ」


夏目「ニャンコ先生」


妖怪「うぬ、何奴じゃ」


夏目「痛え!」



どごっ



「友人帳」とは、祖母の遺品



強い妖力を持つ祖母レイコは

多くの妖怪をボコボコに負かし、


子分となる証として




紙に名を書かせ集めた、名を呼ばれればけして逆らえぬ、契約書の束「友人帳」




つまり友人帳を手にすれば、多く(それら)の妖怪を従えることができるのだ





おかげで友人帳を狙ってくる輩もいて(ニャンコ先生もその一匹)


不本意ながらも、多くの名を預かる身として(それ)を守る責任もあり、煩わしいことこの上ない



妖怪「夏目殿」



妖怪「ご免くださいまし、どうか名をお返しくださいまし」


どこで聞きつけてくるのか、放免を求め訪ねてくる者も増え始め、徐々にではあるけれど名を返す日々が続いている



ニャンコ「ただいま
何だ、また名を返してやったのか」


夏目「嗚呼、疲れた。さんざんだ」



返し方は簡単だ


相手をイメージしつつ、念じて開けば

自動的に友人帳が割り出す



その紙を咥え、手を打ち合わせ、ふっと息を吐くと


紙から名が解放され、妖怪へと戻っていく


ただ


どっと、疲れる





妖怪なんかに関わるとろくな事がない






ニャンコ「つまらん奴だ。友人帳が
ガンガン薄くなっていくではないか…いっそのこと隙をついてこんなガキ喰っちまおうかな」


夏目「聞こえてるぞ、イチンキまねき猫」


ニャンコ「!?」

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作者名:皿うどん | 作成日時:2022年11月1日 21時

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