エンマ大王と6つの物語 #夏目友人帳 #妖怪ウォッチ (ページ3)

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塔子「タカシ君、ごはんよー」

夏目「はーい！」

塔子「主人は遅いから、先に食べちゃいましょう。
そこの大根、おろして頂戴ね」

夏目「おぉ、美味しそうですね」

塔子「よかった！どう？もうこっちの学校にはなれた？私達にもばんばん甘えてね、家族が増えて幸せだわ」

夏目「………はい…」

？？？「((ニヤッ」ﾊﾟﾁﾝ

身寄りのないところをひきとってくれた

心優しい藤原夫妻

この人達には絶対迷惑かけないぞ

妖怪(やつら)のことは

絶対秘密だな。

夏目「いただきま…」

小さな歯型…

ネズミか…？

？？？「なかなか美味ですな
夏目殿、名前を返して頂きたい」

夏目「ぶー！！」

塔子「大丈夫！？タカシくん！」

夏目「ヘ、変なところに入ったみたいで
あはは……」

塔子さんに見えてなくてよかった

＿＿部屋

？？？「お食事中驚かして失礼致した」

ちっさ

ニャンコ「む、お前ツユカミのじじいじゃないか」

夏目「知り合いか、ニャンコ先生」

ニャンコ「ああ、随分ちっこくなってて、わからなかったが」

ツユカミ「む、その声はお前、斑か。
何だ、お前さん。その、ふざけた態(なり)は」

ニャンコ「うるさいぞ、じいさん」

ツユカミ「あはははははは」

夏目「ニャンコ先生は、まねき猫を依代に封印されていたんだ。おれがうっかり解放してしまって、その縁で妖怪について教えてもらうかわりに死後は友人帳を譲る約束だ」

ツユカミ「ほお」

ニャンコ「だから、なるべく早く逝っておくれよ、夏目」

ツユカミ「ボッタクリだな、ニャンコ先生」

夏目「始めていいか」

我を護りし者よ。その名を示せ

これか……？

夏目「ん？」

夏目「あれ？もう1枚、ひっついてるぞ。」

ニャンコ「本当だ。ピッタリくっついてる。
こりゃ米粒だな」

夏目「米粒？」

ニャンコ「レイコはずぼらだったからな。
飯食いながらいじったんだろう。」

夏目「とりあえず、これ剥がすぞ」

ビビ…ビ

ツユカミ「ぎゃあ、む、無理に剥がすな。皮膚がビリビリするぞっ」

ニャンコ「前教えたろ夏目、紙(名)を破られれば身が裂ける。紙(名)を燃やされれば身は灰になる。だから皆名を返してもらいたがってる」

ニャンコ「こうなったら引っ付いてるやつにも
同時に名を返すしかないな、夏目」

夏目「…だそうだ、諦めてくれ」

ツユカミ「薄情な！！」

ツユカミ「夏目殿〜！！」