大好きだから。

・ 藤北said ページ21

北山said

横「…着いたぁー！」

着いたのは、大きな博物館。



北「おぉー。」




横「ここで今日はゆっくりして行こ。」


北「おうっ！」



横尾さんがエスコートしてくるのに、凄く驚きながらも楽しもうと決めた。







入場料は、横尾さんが払ってくれた。




今日はやけに優しいな。って言うと、いつもそうだろ！ってツッコまれた。




横「おぉー。すげぇ。」



北「な。すげぇキレー。」








たまに見える、カップルを見ると太輔を思い出した。





男同士で、こうやってイチャイチャ出来ないのは、苦痛じゃないのかな。とか、太輔にまた甘えられるかな。とか。


そう思うと、やっぱり胸が苦しくなった。




でも、横尾さんには分かっちゃうみたいで。


横「今は楽しめ！」


って背中を押された。




北「おうっ。」


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藤ヶ谷said



朝方。ワタから連絡が来ていた。



横『キタミツとメールしたんだね。』

藤『うん。気持ち、伝わってたかな？』


横『うん。』


でも、ミツはまだ後悔してると思う。励ましても、返ってくるのは涙だけなはず。




あ。そうだ。

藤『後でお代は出すから、どこか行ってやってくれない？』



横『いいよ。…どこがいいかな。』


確か、俺が行ったことある博物館があったはず。




藤『〇〇博物館。ココ、俺のオススメなんだ。』



写真もついでに送った。



横『オッケー！』




藤『悲しそうな表情になったら、今は楽しめ！って伝えて。ミツ、落ち込むと立ち直るまで自分を追い詰めるタイプだから。宜しく。』



横『おう。こっちで楽しんでくる。だから、安心して撮影頑張れよ。』




ミツ、楽しんでこいよ。



ミツの笑い顔が浮かんで俺も自然と笑顔になった。



ベッドに横になってまぶたを閉じたら安心した。




北『太輔！おやすみなさい。』



ミツの声が聞こえて、俺は意識を手放した。




藤「ミツ…おやすみ……」

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