お兄ちゃんは俺足でした！

・ 横尾said ページ24

みんな頑張ってるな……

お母さんってよくAに言われるけど、忘れさせようかな……


カメラマン「では2人で料理作ってください！」

私「ワタ兄、なに作る？？」

横「んー……Aが大好きな、カレー作るか。」

私「ホントに？？やったぁ！！」

何でそんなに可愛い笑顔するの……

ほら、みんな顔真っ赤だもん。


1人で材料の準備と……

ルーと、じゃがいも、玉ねぎ、お肉。後は……

私「ワタ兄、何手伝えばいい？？」

あっ、そっか……

横「切ってみる？野菜。」

目をキラキラさせて、頷いたA。


そういう所、無防備。

すんごく。無防備で。可愛い。


初めて包丁を持って興味津々。

私「よしっ、頑張る。」

私「ワタ兄、切り方わかんない……」
開始三秒でへこたれた模様。


もういいや。俺だって、お母さんじゃありません。


横「こう握って、こう切るの。」


Aの白くて綺麗な手を握り、使い方をしっかり教えた。


この手を離したくないけど……

ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬｯ。

……そろそろ離してあげよ。Aも自分で切りたいよな……


パッと手を離し、じっと見守った。


玉ねぎを切る時は、目に染みながら、泣きながら耐えてた。

たまに俺にやってってねだってたから、やったけど……


ルーも入れて、ぐつぐつ煮込んで。

楽しそうに待つその姿は、俺の恋の相手。


なんて、みんなに言えないよな……


ついに完成〜っ!!

横「よし！完成〜!!」


私「やったぁ〜!!」


横「よく頑張りました！」
頭をぽんぽんとすると、嬉しそうに笑っている。

ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬｯ。

カメラマンさん！俺、普段こんな事しないよ？でもなぁ……ガヤが普段から頭ポンポンしてるから、照れてる姿が見れねぇ……

んー……


横「A〜。カレー、出来たよ。」

カメラマンさんからも、ちゃんと試食の許可が降りたので！


横、私「いただきまーす！」


私「美味しいねー！」

横「だろー？満足してもらえて良かったよ。」

私「凄く満足！」




そろそろ横尾渉!攻めます！




横「A。」

私「ん？ナニ？」

横「アーン。」

俺、Aにアーンする！
されるんじゃない！する！




スプーンを口元まで持っていくと、照れながらもゆっくり口を開いて、俺のスプーンに近づいて。

パクッと食べた。

ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬｯ。

っしゃあ！間接キス成功！



私「おっ、美味しい(///_///)」



横尾渉!頑張りました!








…ってか



……それよりもみんなの視線が…w

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