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Tside


放課後、ドキドキしながら屋上に来た。


大丈夫、俺の計算に間違えがなければ。


扉を開けると、もうガヤさんは居た。


俺に気づくと、振り返って手招きした。


ガヤさんのところへ足早に行くと、ガヤさんは俺の方に振り返った。


藤「玉…」


玉「ガヤさん、どうしたの?」


いつもの笑顔をふわりと見せる。


なんて言うの?ガヤさん。


藤「昨日の言葉、すごく驚いたよ。」


玉「えへ、急になっちゃったけどね。」


藤「凄く、嬉しかった。」


…きた、そう確信した。


いいよ、どんなガヤさんでも受け入れるよ。


ずっとずっと追ってきた、たった一人の(((藤「でも」


藤「俺、恋人がいるんだ。」




藤「本当に、本当に大好きでさ。

天使みたいな存在なんだ。」


だから何。


俺はガヤさんが北山を思うより強い気持ちでガヤさんを愛してるよ?


別れて、俺と付き合ってよ、


そんなこと、言えないけど…


藤「北山、なんだ。


北山は、俺のそばにいて、いつも笑顔で…。

でも、今居なくて、毎日探してる。

玉、ごめん。」



なに?なんの謝り?



藤「玉の言葉…信じてやりたい。


だけど、昨日の言葉だと…北山は嫉妬して玉に怒ったんだよな?」


玉「そう、だよ、胸ぐら掴んで、
言ってたでしょ?お前なんかに取られてたまるかよ、って、俺に取られたくないから(((藤「そんなやつじゃないんだ」


玉「えっ…」


藤「ごめん、本当に。
でも、玉の言葉に誤りがないか、ちゃんともう一度説明して欲しい。
こんな俺なんだ。北山を思いすぎて、こんなに重症になっちゃったんだ。
玉の気持ちは本当に嬉しいけど(((玉「嘘だよ。」


今更何を言おうが無理だと思った。

ガヤさんが北山を思う気持ちは、俺の計算以上だった。

結果はもう、どうにも動かすことは出来ない。



玉「北山は前から狙ってた。

邪魔だった。

2人が付き合ってるのは北山とガヤさん二人で歩いてる時に気づいてた。

ガヤさんにバレないように上手くやってた。

北山が逃げたのも俺のせい。

ガヤさんが好き、とは伝えたよ。

でも。

好きな相手を傷つけたい、縛り付けてやりたい。たとえ北山のものであっても、って言った。

ガヤさんが帰ってくるタイミングを見計らって。」



藤「玉…」

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なこ - こんにちは。この小説を読んだものです。藤ヶ谷くんと北山くんに没頭してしまいました。玉森くんと二階堂くんの三角関係がどうなるのか楽しみです!作者の人物構成がとても面白いですね〜!楽しみに待ってます!応援してます。 (2022年3月13日 10時) (レス) @page38 id: 794528905b (このIDを非表示/違反報告)
藤北ラブ(プロフ) - 続きが読みたいです! (2021年8月24日 0時) (レス) id: 2f93b320f2 (このIDを非表示/違反報告)
藤北ラブ(プロフ) - 続きが見たいです! (2019年11月17日 1時) (レス) id: 2f93b320f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玉森海叶 | 作成日時:2019年1月5日 18時

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