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藤ヶ谷side
2人に頼まれたものを買いに行ってる時。
ココ最近なかった初めてのひとりのこの長い時間。
その時、脳裏にぱっと浮かんだのは
玉の写真だった。
前に見せてもらった、北山と二階堂くんが抱きしめあってる写真。
まだ俺の胸の絡まりは解けないまま。
その原因は、
2人の関係
そして、北山のあの不安定な口調。
俺になにか求めてる目。
二階堂くんと北山が抱きしめあっている写真。
その写真が、1番謎を深めて行った。
玉の『お似合い』はどういう意味なの?
どこまで見たの?
なんで北山は抱きしめられてたの?
どうして抵抗してなかったの?
聞くことは出来なかった。
***
買い終えて教室に戻ると、玉の胸ぐらを掴む北山が見えた。
咄嗟にクラスの中心に行くと、俺はさっきのこともあり、玉に背中を向けてしまった。
判断なんてできっこなかった。
しかも手を出したのは北山。
北山はボソボソと俺に言っていく。
北「俺はお前のこと最後まで…」
北「最後までっ…」
北「お前なんか…
嫌いだ」
北山はそう言って、教室を出ていった。
北山の目に浮かんでいた涙を見て、ただ事じゃないと思った。
何より、少し冷静になったら間違ったことをしていたことに気づいた。
咄嗟に動いていた体。
北山の背中へと手を伸ばした。
その時だった
玉「ガヤさん…痛いよ」
玉が俺の手を掴んだ。
玉の腕には、さっき北山に掴まれたのだろうか真っ赤になった腕があった。
藤「…え。あっ…!」
どうしようか、と迷っていると玉が俺の腕を掴んだ。
玉「保健室まで来てくれる?」
俺が返事に困ってると、玉は言葉を続けた。
玉「大丈夫、北山くんはどこにも行かないよ」
玉「冷静になったら、戻ってくる」
玉「北山に、ガヤさんかっこいいみたいな話したら、ちょっと怒っちゃって」
玉「多分嫉妬なのかな…なんでそんなことしたのか分からないんだけど、そこから喧嘩に…」
玉「屋上とかで、1回冷静になったら戻ってくるよ」
玉「…だから、お願い」
言えば玉は被害者。
その責任は俺にも問われる。
玉の言葉に、1度頷くことにした
…ただこの時の選択が、大きく俺らを変えるなんて
思ってもなかった
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なこ - こんにちは。この小説を読んだものです。藤ヶ谷くんと北山くんに没頭してしまいました。玉森くんと二階堂くんの三角関係がどうなるのか楽しみです!作者の人物構成がとても面白いですね〜!楽しみに待ってます!応援してます。 (2022年3月13日 10時) (レス) @page38 id: 794528905b (このIDを非表示/違反報告)
藤北ラブ(プロフ) - 続きが読みたいです! (2021年8月24日 0時) (レス) id: 2f93b320f2 (このIDを非表示/違反報告)
藤北ラブ(プロフ) - 続きが見たいです! (2019年11月17日 1時) (レス) id: 2f93b320f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玉森海叶 | 作成日時:2019年1月5日 18時