検索窓
今日:22 hit、昨日:0 hit、合計:24,955 hit

23 ページ23

藤ヶ谷side


2人に頼まれたものを買いに行ってる時。

ココ最近なかった初めてのひとりのこの長い時間。

その時、脳裏にぱっと浮かんだのは

玉の写真だった。

前に見せてもらった、北山と二階堂くんが抱きしめあってる写真。

まだ俺の胸の絡まりは解けないまま。

その原因は、
2人の関係

そして、北山のあの不安定な口調。

俺になにか求めてる目。

二階堂くんと北山が抱きしめあっている写真。


その写真が、1番謎を深めて行った。


玉の『お似合い』はどういう意味なの?
どこまで見たの?
なんで北山は抱きしめられてたの?
どうして抵抗してなかったの?


聞くことは出来なかった。





***



買い終えて教室に戻ると、玉の胸ぐらを掴む北山が見えた。



咄嗟にクラスの中心に行くと、俺はさっきのこともあり、玉に背中を向けてしまった。




判断なんてできっこなかった。


しかも手を出したのは北山。





北山はボソボソと俺に言っていく。



北「俺はお前のこと最後まで…」



北「最後までっ…」




北「お前なんか…




嫌いだ」





北山はそう言って、教室を出ていった。

北山の目に浮かんでいた涙を見て、ただ事じゃないと思った。

何より、少し冷静になったら間違ったことをしていたことに気づいた。

咄嗟に動いていた体。


北山の背中へと手を伸ばした。



その時だった



玉「ガヤさん…痛いよ」



玉が俺の手を掴んだ。


玉の腕には、さっき北山に掴まれたのだろうか真っ赤になった腕があった。


藤「…え。あっ…!」


どうしようか、と迷っていると玉が俺の腕を掴んだ。


玉「保健室まで来てくれる?」

俺が返事に困ってると、玉は言葉を続けた。

玉「大丈夫、北山くんはどこにも行かないよ」


玉「冷静になったら、戻ってくる」



玉「北山に、ガヤさんかっこいいみたいな話したら、ちょっと怒っちゃって」


玉「多分嫉妬なのかな…なんでそんなことしたのか分からないんだけど、そこから喧嘩に…」


玉「屋上とかで、1回冷静になったら戻ってくるよ」



玉「…だから、お願い」

言えば玉は被害者。

その責任は俺にも問われる。

玉の言葉に、1度頷くことにした



…ただこの時の選択が、大きく俺らを変えるなんて



思ってもなかった

24→←22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
279人がお気に入り
設定タグ:藤北 , BL , Kis-My-Ft2
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なこ - こんにちは。この小説を読んだものです。藤ヶ谷くんと北山くんに没頭してしまいました。玉森くんと二階堂くんの三角関係がどうなるのか楽しみです!作者の人物構成がとても面白いですね〜!楽しみに待ってます!応援してます。 (2022年3月13日 10時) (レス) @page38 id: 794528905b (このIDを非表示/違反報告)
藤北ラブ(プロフ) - 続きが読みたいです! (2021年8月24日 0時) (レス) id: 2f93b320f2 (このIDを非表示/違反報告)
藤北ラブ(プロフ) - 続きが見たいです! (2019年11月17日 1時) (レス) id: 2f93b320f2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:玉森海叶 | 作成日時:2019年1月5日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。