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布団に腰を下ろした太輔。





藤「北山、おいで」





隣を手招きされる。






太輔の隣に、ゆっくりと腰を下ろした。







藤「北山、これ、久々に見ない?」






ベッドの下から、何かを取り出した太輔。






北「卒アル…?」





藤「そう、中学のときの!」






表紙をめくった太輔。






何ページかペラペラと進めていく。





北「あ、藤ヶ谷発見」





藤「北山も居る!(笑)」






俺は太輔の写真を指さし、太輔は俺の写真を指さした。






北「俺サッカーボール持ってる!」






藤「俺はバスケットボール持ってる!」




自分の写真を、じっと見つめた。




藤「この時さ、俺大会で優勝してさ…」






太輔の話を小耳に挟みながら、俺は写真から目を離せないでいた。






純粋なキラキラした笑顔。





サッカーへと突っ走ってく真っ直ぐな目。







変わることないと思ってた。






でも、変わった。






全てが、変わった。






サッカーなんて、お遊び程度だとバカにされ






親の言葉を無視して家を飛び出した。






大人の怖さを知って、






未来が真っ暗になりかけた。







藤「今は引退したけどさ、いい思い出だったなーって。




…北山?」








北「あぁ、ごめん。」








藤「どうしたの?」







北山 「いや、どうってことないんだけどさ。



俺、この頃みたいになれるかな、って。」




頭かきながら、ぼそっと呟いた。





藤「なれるよ。」






太輔の暖かい手が、俺の頬を包んだ。






そして太輔が顔を向かい合わせた。






藤「俺が、ずっとそばに居るから。守るから。
大丈夫だよ」





ポンポンと頭を撫でられた。






自然と笑みがこぼれる。





北「ん、ありがと。」







大丈夫な気がしてきた。

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なこ - こんにちは。この小説を読んだものです。藤ヶ谷くんと北山くんに没頭してしまいました。玉森くんと二階堂くんの三角関係がどうなるのか楽しみです!作者の人物構成がとても面白いですね〜!楽しみに待ってます!応援してます。 (2022年3月13日 10時) (レス) @page38 id: 794528905b (このIDを非表示/違反報告)
藤北ラブ(プロフ) - 続きが読みたいです! (2021年8月24日 0時) (レス) id: 2f93b320f2 (このIDを非表示/違反報告)
藤北ラブ(プロフ) - 続きが見たいです! (2019年11月17日 1時) (レス) id: 2f93b320f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玉森海叶 | 作成日時:2019年1月5日 18時

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