大好きだから。4 (ページ6)

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過去編ページ6

(大好きだから3)
このお話の続きです。
藤ヶ谷さんがどうして突き止めたのか…編です！

宏光のスマホを握りしめた。

情報が少しでも残っていれば、そう思った。

見慣れた緑と白のメッセージアプリを開くと、沢山のメッセージが残っていた。

マネージャー、メンバー、仲良いジャニーズのかたたち、そんな人たちの中の下の方に、昔の友達だろうか、10人近くの人がでてきた。

ジャニーズと言っても、容易く連絡先を教えられない、その中にいる限られた人達。

飲みに行こうな、とか、同窓会楽しかったな、とか、そんな言葉が沢山あった。

ゆっくりスクロールしていたのだが、ピタ、と手が止まった。

藤「…え、まじ…かよ…」

ショウと書かれた人の顔。

アイコンは、ふざけて撮った写真ぽかった。

誰かに撮られたのを写真にしてるみたいだが、そいつの顔アイコンの写真を見てピンと来た。

藤「こいつが、ストーカー…！」

トークを開くと、

ショウひろっち、久々に飲もうよ
宏光いいよ、どこー?
ショウ俺んちでもいい?
宏光全然構わない!
ショウ住所東京都○○区 ◯△◇ー□◇△▽
宏光おっけ、今から行く

こいつ、の家の住所…？

家に飲みに行くような仲のやつがストーカー…

宏光は…そんなことを知らなかった…

もっと、なんで見てなかったんだろう。

注意して見てれば…

もっと早く…

助けられたかもしれないのに。

ガンガンと痛む頭の中、おぼつかない足で布団から降りる。

こんな所にいる暇なんて、無い。