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溢れ出そうになる涙を拭った。





すると、





二「千賀ぁぁっ!」







廊下の向こうから、俺に気づいた途端走ってきたニカ。






びっくりして牛乳瓶を落としそうになるがしっかり持ち直した。





そして、走ってきたニカは、俺にぎゅっと抱きついた。





千「っちょ…ニカっ?」





二「横尾さんがぁっ、こんびにいっちゃったぁぁぁ」





千「ぇ、そ、そうなんだ…」





静かにニカの腕を離した。






二「おーい、大丈夫か?」





俺の目の前で手を振ってるニカ


多分俺のあからさまに落ちてるテンションに気づいたのだろう。






…誰のせいかも分かってないのに、勝手にいつも聞いてくるから、誤魔化すのが面倒。



…君のその、寂しそうな目のせいなんだよ。








千「大丈夫っ」



そう!と反応したニカは、俺の肩を掴んだ。




二「今みつたち何してるのぉっ?」



正直に話そうか悩んだが、嘘をついて後にバレたら余計傷つくと思って素直に言うことにした。



千「風呂…」




千「ガヤさんと風呂行った」





廊下に広がった沈黙。





二「そ、か。」


虚しそうに遠くを見つめたニカ。



この目が、俺を1番苦しめてるんだよ








千「俺だったら…寂しい思いさせないけどね」






ポロッと出ていた言葉。






だけど、訂正もしなかった。





酔っ払ってるニカだったら、明日には忘れてる。





二「?」






千「なんでもないよ、ほら、布団行け!」





部屋にグイグイとニカを押し込んだ。





千「…」






二「おやすみ」






千「おう。おやすみ。」







牛乳瓶の蓋を開けると、ごくごくと流し込んだ。







千「お前の辛い顔みてるのが一番嫌なんだよ…」






空っぽになった牛乳瓶を見つめて空笑いをする。







まだ、ニカにこの思いは伝えられない。

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わたたいLOVE(プロフ) - ここからですいません 七匹の捨て猫のパスワード良ければ教えていただえないでしょうか? (2019年6月12日 21時) (レス) id: c070367bc2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玉森海叶 | 作成日時:2018年12月8日 8時

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