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北「さっぱりした!」







濡れた頭をゴシゴシしながら、俺はビールに手をつけようとしていた。







藤ヶ谷がこんなこともあろうかと、ビールをいくつか買ってきてくれていた。








仁王立ちで左手を腰に当て、冷たいビールを右手で持って、ごくごくと喉に流し込んだ。








藤「飲みっぷりが…凄いね(笑)」








北「んぁぁー、美味い!!」






俺はビール飲みたさに他のメンバーよりも早く帰ってきてしまった。







そしたら藤ヶ谷も横尾さんも一緒に俺らと帰ってきて。







弟組たちだけで今は卓球やら何やらをやってるんだと思う。









北「藤ヶ谷は卓球しにいかなくてよかったの?」








藤「あぁ、大丈夫だよ」









北「あ、そ…」








藤ヶ谷が曖昧だから、俺の返事も曖昧になってしまった。









藤「北山、ここおいで」









自分の足の間をトントンと叩いてる。






片手に握られてるのはドライヤー。





これはキング名物のアレではないですか…?






北「じゃあ頼もうかな。」








藤「はーい」








藤ヶ谷の足の間に俺が座ると、ドライヤーのスイッチが入った。








暖かい風と、藤ヶ谷の指が心地よくて、ついウトウトしてしまう。







北「うわ、癒される…」







力がふっと抜けて、藤ヶ谷にもたれかかった俺。









藤「お客様、これじゃ乾かせないのですが」








へ?と返事して、藤ヶ谷を見上げた。







それでもなお、藤ヶ谷にもたれ続ける。







藤「…お客様、こちらの心臓が持たないのですが。」







北「だって、藤ヶ谷気持ちいんだもん」







ふわふわと記憶が飛んでいく。






北「あ、このまま寝れる」







藤「気持ちいいとか、もんとか、そういう言葉ばっかり言ってさ…」








俺は藤ヶ谷に抱きしめられた。







後ろから、ぎゅっと俺を守るようにして。






北「暫くこのままでいよーぜ」






生憎俺には、眠気と戦ってる時聴覚は無効らしい。






藤ヶ谷のボソボソした声も、気にすらならなかった。








藤「今夜、覚悟して」






そこでプツンと俺は、記憶を手放した。

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わたたいLOVE(プロフ) - ここからですいません 七匹の捨て猫のパスワード良ければ教えていただえないでしょうか? (2019年6月12日 21時) (レス) id: c070367bc2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玉森海叶 | 作成日時:2018年12月8日 8時

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