大好きだから。4 (ページ12)

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北「広い部屋だなーっ」

ちら、と移した視線の先の太輔。

二人きりの空間だと、すごいドキドキして止まない。

太輔の目が俺を見つめる。

藤「北山、ほっぺ真っ赤(笑)」

くすっ、と笑われてしまった。

そりゃあ外は寒かったから、頬は真っ赤になり、鼻の先も赤くなってることだろう。

藤「ほら、鼻の先も…(笑)」

予想通りのコメントだったが、恥ずかしかったので顔を逸らした。

北「う、うるせぇっ」

そして上に羽織ってたぶ厚めのパーカーで、鼻まで隠した。

藤「ごめん、つい可愛かったから…(笑)」

北「そういうこと言うなよっ、バカ！」

キャリーバッグ持って玄関で靴を素早く脱ぐと、太輔を置いていち早く部屋の中へ入った。

そんな俺を太輔は、ごめんごめん、と軽く流しながら着いてきた。

藤「やっぱ広いね。さすがワタ！」

ねー、と軽く反応。

藤「外の景色もすごい！
雪景色だよ！キラキラだよ！
北山、来て！」

子供か、と言う疑問はそっと心の中に閉まって、太輔の元へと行く。

2人して外を眺めてる。

俺はそのタイミングでボソッと呟いた。

北「横尾さんは部屋、なんでこんな感じで分けたんだろ。」

藤「…と、言いますと？」

北「色々あったじゃん。兄組と弟組でも。

二階堂と俺でも、横尾さんと太輔でも。」

すると太輔はあまり間髪をいれずに答えてくれた。

藤「そりゃあ…

夜の事情？だからじゃん？」

…

北「ド変態。」

藤「だってそうなんだもん。」

もん、じゃないよ…

大きくため息をついたけど、内心、少し期待してしまう自分もいた。