俺足高校に転校？！４

殺して ページ5

サトシのお腹の前で、フッ、と、止まった。







私「これ以上…」







私「これ以上関わんないんなら…この手…離すけど…」







自分自身、何言ってんのかわかんない。けど、気づいたことが、あるんだ。





サトシ「は…？何お前…まじ意味わかんねー…」







サトシの弱々しい声は、もう倉庫全体に響いた。






私「アンタは…確かに…酷いことしたよ、今でも恨んでるよ、今だって、殴りたいって思ってる…」







私「でも…!!」








・









私「殴っても、どんだけボコボコにしても、どんだけアンタが惨めな姿でも…解決しねぇ…」









ボロっ、と、目から、大きな雫が、1滴、ゆっくりと落ちた。







私「アンタも…そうだろ…」






サトシ「全然そーじゃない…俺は、この姿なんだからよ…殴ったら清々する」








目、泳いでるよ。









負けを認めるのは早いんだな、サトシって。







私「私はママとパパに洗脳されずに、一人で生きてきた。…けど、あんたは違う…。洗脳されきってる。ママとパパを殺すほど…」









……だけど、今のサトシは、なにか白く映ってる。








私「…それでも…自分の心に嘘をつき続けて、洗脳から覚めないんなら…









私を、殺して









そして、もう二度と…俺足高校に近寄らないと…誓って。」

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