お兄ちゃんの代わり。3

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北山side





二「わ！ちょ、やめろ！千賀こらぁぁ！」






千「ぎゃははは！」









いつもみたいに騒がしい移動の車の中。









北「シー！二階堂！千賀！」





俺が人差し指を立てて、2人を宥めると、ニカ千がなんで？と言わんばかりの顔で見てきた。






二「何、ミツ急に…？」




周り見えてねぇな、全く…





北「後ろ見ろよ！」








俺がクイクイ、と後ろを指さす。









千「そう、ま？」









すぅすぅと、玉の肩を借りて寝てる蒼真。









北「だから、静かにしろよ？」









二「あーい。」









じーっと、蒼真を見つめる俺らと、興味なさげにスマホいじってる玉。





宮田は蒼真よりも、玉に夢中。









横尾さんはここから見る限りしずーかに本を読んでる。






そして、藤ヶ谷は蒼真の方を見て微笑んでいる。









二「珍しいね。蒼真寝るなんて。」









宮「…確かに。いつもニカと騒いでるからね。」









北「寝顔、綺麗じゃん。」









千「最近すごく綺麗だけどね。」









そんなこと話しながら、蒼真を見てると。









『ﾊﾟｼｬｯ』









シャッター音が響いた。









玉「ゲットーw」









そう言って笑った玉。









北「あ、お前！」









二「スマホいじってたのって、蒼真の寝顔とるため…？！」









玉「コンサートで大スクリーンに貼ってもらおーw」









ダーク玉森、降臨です…









玉「みんな、本番まで言わないでね！」









藤「分かった！反応見てやろーw」









藤ヶ谷まで乗っかっちゃったら、みんな乗り込んだもんだわ。









横「程々になー」









横尾さんまでも反対しなくなっちゃったら、もう、いっか。









みんな頷くと、また蒼真のほうを向いた。

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