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ふ、つう、? ページ5
そういえばの話なのだが、妹を預けている祖父母の家は、通報しないのだろうか?
「しないと思うよ」
「どうして?」
「あの人達、妹を可愛がってばかりだもの。まあ、当然だろうけど」
下の子にかまっていて、上の子を放っておくのは、よく聞く話だ。
しかし、それが理由にはならない。
「それは理由にならないだろう」
「なるよ。私、見捨てられるようなことしたもの」
「……どんなこと?」
「不登校。勉強もろくにしない」
「それくらい、よくあるじゃないか」
「期待されていたの。その期待を裏切ったから」
「裏切ったって……。それもよくあるだろ?」
「父親の家が厳しくてね。こんなふうに育ったのは、すぐそばにいた母親のせいだって言うの。それで、父親が怒り心頭。絶縁状態。」
「それじゃあ、妹が預かってもらってるのは……」
「母親側の祖父母。今も私のこと、家で引きこもってでもいると思ってるんじゃない?」
家族も家族だが、親戚も親戚だな。
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作者名:綾月花/アユラミ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Gmdag78634/
作成日時:2018年3月24日 8時