いっこめのおんがえし ページ1
「えっと…」
「あ…急にすみません。俺の名前はショッピっていいます」
関西じみた喋り方と聞き覚えのある名前に思わず彼の顔をまじまじと見てしまう。
すると彼は照れたように頬を染めてから紫陽花色の瞳を私から逸らす。
「そ、そんなに見んといてください…」
「あ…ご、ごめんなさい…！」
私ってばなんて失礼なことを…とすぐに謝れば彼は首を横に振って元はと言えば俺が＿＿と言葉を続けた。
「その、帰る場所がなくて…」
小さな声で身体よりだいぶ大きいぶかぶかの服を両手で掴んで地面を見つめる彼。
それを真似するように地面を見れば、彼が裸足だということに気がついた。
「す、すみません。迷惑、ですよね」
眉を顰めてやっぱり大丈夫です、と控えめに両手を振る彼。
そんな彼の腕をいつの間にか私は掴んでいた。
なんだろう、この感覚。
なぜかあの日を思い出してしまった。
「その…私の家でよかったら」
そう言って紫色の傘を彼の頭の上に立てる。
「ほんまに…ですか…？」
「本当です」
ありがとうございます、と震えた声で紫陽花色の瞳を揺らす。
泣かないで、そんな顔見たくない。
私よりも小さな身体を抱きしめれば、おずおずと私の背中に手が回ってきた。
抱きしめ返されるのが新鮮で、なんだか私まで泣きそうになってくる。
バレないように小さく鼻を啜れば、小さな手が私の頭を撫でる。
なぜだかそれが酷く落ち着いた。
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rimu@他力本願寺建設完了！ - 最後の「(名前)先輩」ってどういう意味なんですか？自己解釈だとまた転生して､､､。ってことですかね？と言うか泣きました。目からアラル海。 (2022年5月31日 22時) (
レス) @page31 id: 8604b433e3 (このIDを非表示/違反報告)
零こうたろう(プロフ) - コメント失礼致します。いや本気で泣く、、、めっちゃ感動しました！最後が以外だけど、そこも好きです！本当に感動(語彙喪失) (2022年4月4日 11時) (レス) @page27 id: 8d40178834 (このIDを非表示/違反報告)
芽樹。(プロフ) - 優希さん» 最後までお読みいただきありがとうございます。自分ではあまり上手くかけたとおもっていなかったのでそう言って貰えるととても嬉しいです…！ (2019年7月31日 8時) (レス) id: 4dfb0739ae (このIDを非表示/違反報告)
芽樹。(プロフ) - 舞刃さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。待っていていただいたのに拙い文での返信となってしまい申し訳なかったです…。 (2019年7月31日 8時) (レス) id: 4dfb0739ae (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。最後では、泣いてしまいました。とても感動できるいいお話でした。手紙の内容や、最後転生？して反対の立場としての出会い、恩返しをする前の出会いが描かれていて更にうるうるとしていましました。素敵な作品をありがとうございます。 (2019年7月31日 0時) (レス) id: dbd9bf7781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芽樹。 | 作成日時：2019年7月16日 20時
