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第3話 ページ4

『よう来たの、余が校長のハタじゃ。』






こいつ!歩く度に触角が揺れやがるっ!!!!!


「そこにお座りください」


同じく触角緑のかたに促され、革張りソファに座る。

教頭だそうだ。




実は採用試験の時には校長、教頭ともに顔を現さず顔馴染みになった先生は松平先生だけだったのだ。




「とりあえず初めましてじゃの、余が校長のハタじゃ。」




『よろしくお願いします〜』



精一杯自分に出来る可愛い笑顔で返しておく。




こういうのは最初がぁ肝心だ。

落ち着いていこう。

新学期の初め、特に一年目は自分のポジションを固めていく年である。




前の学校でもそうだったように『頼れるオンナ教師』をこの学校でも演じていきたいものだ。



その時、校長の鳩時計が午前10時を知らせる。


鳩時計というか、鳩のところにハタ校長のフィギュア的なものがあるからハタ時計か。


『いちお集合時間になったようですが、私以外の先生はいらっしゃらないのですか?』


「なにを言っとろうか、来年度赴任してくる先生は高森先生だけじゃぞ」


『え…え?私だけなんですか?採用試験の時はあと10人くらいいらっしゃらったと思うんですが…』



採用試験の会場では面接待ちの時に控え室が用意されていた。

そこには新任の先生や、もうキャリアを20年は積んできましたみたいな人もいたはずなのだ。




「いやーー、うちは先生たくさん欲しいからみんなウェルカムなのだかの。高森先生以外は音信不通になった」


『な、何ででしょうねーー…』



「ほんとに来てくれてたすかったぞよ」



『…いえいえ、私なんかで申し訳ない』





教頭先生が湯のみをお茶請けと共に私の前に出した。



「どうぞ」


『ありがとうございます』




常に笑顔を気をつけよう。


たとえ、出されたお菓子が粘液みたいなものでベチャベチャのタコ足のようなものでも。



『か、変わったお菓子ですねー…』



「美味じゃぞ」






…これは食べなければいけない雰囲気である。

というかこれはもしやボケではないか?



なんじゃこれぇぇぇえ!!!食べれるわけねぇだろ!!!!ってなノリでいっちゃう?いっちゃっていいのか?





「それでのー、高森先生」


ハタ校長は爪楊枝でタコ足のようなものをつまんで食べた。



食べるんだ…それ

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作者名:ぽへ | 作成日時:2017年5月6日 13時

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