桜の咲く世界から

〜晴斗過去ver〜 ページ8

俺が彼女と出会ったのは5年前。
世界一綺麗な桜の木の下で彼女は眠っていた。

晴斗「ねぇ君、そこで寝てると風邪引くよ」

さらら「んぁ…？え、あ、起こしてくれてありがとうございます！」

晴斗「それはいいけど、何でこんなところで寝てるの？」

さらら「この桜の木を見てると、つい懐かしい気持ちになって、いつの間にか眠っちゃうんです」

桜の木に手を添えて微笑んでいる彼女は、木と同じで綺麗だった。

晴斗「懐かしい気持ちか…俺も同じように感じるよ 見掛けない顔だけど引っ越して来たの？」

さらら「はい、そうなんです。親の事情でこちらに引っ越して来ました。佐々木(ささき)さららっていいます」

晴斗「そうなんだ。俺は春崎晴斗」

さらら「ふふっ」

さららが何故か笑ってきた。

さらら「春崎晴斗って、はる、ばっかり」

晴斗「何だよ そしたら君だって、さ、ばっかりだろ」

俺らが出会って二人で笑い合ったあの日は、とても楽しかった。

〜キャラクター紹介〜→←〜秘密基地〜

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す