3 もう帰っちゃうの？ ページ3
「で、もう一回言ってくれるかな。陽、新？」
笑顔で訊ねる隼兄。これって…やばいやつ？
「ねぇ、隼兄ー。はい、ケータイ忘れてたよ。あとちょっと中身見ちゃった…ごめんね」
「ありがとう、さすが愛しの妹ちゃんだ。…まぁ、別にいいよ。許してあげる」
「あとさ、ロックかけときなよね。個人情報漏れたら困るし」
そんなヘマ、この僕がすると思う？と聞かれて、私はううん、と首を横に振る。
「…あ、最後にもう1つ。恥ずかしいから盗撮とかやめてよね。始さんに迷惑かけないこと！」
「えー…わかったよ。考えておく」
それ絶対やらないやつだよね。
「はぁ…じゃあ私帰るから。あ、何か連絡事項とかあるなら聞くけど……」
「えー、もう帰っちゃうの？」
「うん。だって私、隼兄のケータイ返しに来ただけだし。それに、いつまでもここにいたら皆さんにも迷惑かかっちゃうし」
目を細めて私を見つめる隼兄。…これは何か良くないことを考えてる証拠だ。
「もうちょっとだけ……ね？ それに、まだ始たちにも会っていないんだろう？」
紹介するまでは待ってて、と隼兄。
迷っている私に、葵さんが「僕も君と話してみたいな」と微笑みを零す。
「すみません、それなら、もう少しだけお邪魔させていただいてもよろしいでしょうか？」
「もちろん。自分の家だと思って寛いで行ってくれ」
皆さんのご厚意に甘えさせていただいて、もう少しここに居させてもらうことに。
「そういえば、Aって今いくつ？」
「16…ですけど」
「隼さんとは4つ違いかー。ってことは、高校生か」
「っていうか敬語やめよーぜ。堅苦しいのは苦手なんだ」
陽さんの言葉を皮切りに、新さんや海さんも「俺も」と口を開いた。
何故年齢の話から敬語にとぶのかはわからないけど…。
「大丈夫だよ、僕たちは年齢とか気にしないし」
「っていうかむしろ敬語はやめてくれ。なんつーか、距離があるみたいで嫌なんだよな」
皆にそう言われて、私は頷いた。
言われた通り、敬語はやめたけれど、違和感は拭えない。
それから、帰ってきた他のメンバーとも話をした。
「そういえば、他の人は皆お仕事なの？」
「んー、そうだな。でも、そろそろ帰ってくると思うぜ」
すると、始さんが帰ってきたのだろうか、隼兄が立ち上がった。
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Rain - とても面白かったわ更新頑張ってくださいね笑 (2017年7月20日 23時) (
レス) id: 44c33d6fbd (このIDを非表示/違反報告)
べべ - 隼様、、ww始様、、良き//// (2017年3月31日 23時) (レス) id: 9ed75b4815 (このIDを非表示/違反報告)
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