セーブデータ171 影が1つ ページ48
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？「あっははははは！！！」
Aが走り去ってしまったその場所で大きな笑い声をあげる少年が1人。
？「あの顔、マジおもしれぇ……！」
あの顔、というのは先程のAの顔の事だろう。
少年は人の目を気にせずに笑い転げる。
？「あは、あはは！……ふぅ、笑った笑った」
彼の名は在染秋矢、以前林間合宿でAを誘拐した張本人である。
在「いやぁ、俺の個性ってホントイタズラ向きだよなぁ。誰にも見つからないで悪さできる……」
秋矢は特に理由もない、ただの好奇心で仮免試験に忍び込んでいた。
そして、見つけた昔の親友の雨崎Aにイタズラをしていた。
1次試験が始まる前に彼女の存在感を薄くし、孤立させたのも秋矢だし、
先程彼女の相手だったはずの奴を盗んだボールで先に倒して動揺させたのも秋矢だ。
その秋矢は今も尚、誰にも気付かれないまま仮免試験の第1次試験の中を出歩いている。
在「しかしまぁ、アイツがあんな必死な顔になるなんて……そんなにヒーロー科が好きになったのかよ」
少なくとも、秋矢の記憶の中にあるAはヒーローに興味も示さない奴だった。
秋矢は変わってしまった親友に溜息をつく。
在「どうせ、俺なんてどうでもいいとか思ってんのかね。今は敵同士だし……」
ヒーローを目指すようになった者と、ヴィランになってしまった者。
どこからどう見たって敵同士な立場だ。
しかし秋矢は元々ヒーローを目指していたこともあり、ヒーロー側に少し肩入れしている部分がある。
Aを誘拐し、話した後に逃がしたのがその表れだろう。
秋矢もヒーローを目指すことにした親友をずっと捕まえておくのが悪いと思ったのだろうか、
それとも、単に気まぐれで親友を逃がしたのが、
どちらにせよ、それは秋矢自身にしか分からない問題だ。
在「……ヒーロー、か」
1人、ポツンと呟いた。
その呟きから、小さな頃の夢をまだ諦めきれていないという思いが読み取れる。
しかし、Aに怪我をさせた上に誘拐した秋矢には、もう手遅れだ。
ピエロとして、何も危害を加えなかった頃なら、まだ弁明の余地はあった。
今は、言い訳も何も出来ない。
それで諦めがついたのか、もうヒーローのことについては言わなくなった。
在「……よし、もうちょっとだけ観戦でもしとくか」
秋矢はAが走って行った方向へ足を進めた。
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ウミユリ(プロフ) - ぽくぽさん» 大変返信遅れてしまい申し訳ございません！！(通知こなかった)ありがとうございます！！叫びを糧に頑張って更新しますよォ！\(*°∀°*)/ (2019年8月6日 11時) (
レス) id: 5ed447aa8e (このIDを非表示/違反報告)
ぽくぽ(プロフ) - わあああああああああああああああああああああ！！！続編おめでとうございますぅぅうううううう！！！！いやぁいつも日課として見させてもらってます！！なんかこっちも嬉しいです！頑張って下さい！応援全力で叫びながらしてます！！← (2019年8月1日 21時) (レス) id: 438a920bc0 (このIDを非表示/違反報告)
ウミユリ(プロフ) - ぽくぽさん» いえいえ、フォロー待っております(*´ｰ`*) (2019年7月21日 23時) (レス) id: 5ed447aa8e (このIDを非表示/違反報告)
ぽくぽ(プロフ) - 優しい心をお持ちで‥！探してフォローします！わざわざありがとうございます！ (2019年7月21日 23時) (レス) id: 438a920bc0 (このIDを非表示/違反報告)
ウミユリ(プロフ) - ぽくぽさん» 大丈夫です大丈夫ですwまだTwitterやってますよ！今は全然ツイートしてないですが……w(果たしてそれはやっていると言えるのか)Twitterはこちらです('ω')@umisan_1017 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 5ed447aa8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウミユリ | 作成日時：2019年1月4日 20時
