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肌寒く感じた。
いや、トリオン体だから寒くはないのだが珍しく降っている雪のせいで寒く感じる。
『おいおいA、ボォーッと呑気に突っ立ってるなよ』
インカムから聞こえた当真さんの声と共に私の頬に銃弾が掠れば、背後からズドンと倒れる音が聞こえた。
「当真さんサンキュー」
『残りの奴は自分でやれよ』
そう言って当真さんとの通信は切れた。
振り返ると約二十体ほどのトリオン兵が此方に向かってくる。
「……うん、これは多い」
もう少しぐらい当真さんも手伝ってくれたら良かったのに。
私は孤月を大きく振り回すとブレードが拡張され、10体のトリオン兵が真っ二つに斬る。
残りの10体もさっきと同じようにブレードを拡張させ、真っ二つに斬った。
倒れてゆくトリオン兵を確認し、「こちら朔間。北東の敵全滅しました」と報告をすると『はいはーい』と柚宇さんののんびりした返事が返ってきた。
『太刀川さん達も終わったからAちゃん撤退してきて〜』
「りょーかい」
そう言って孤月を鞘に収めて瓦礫の山から下りて、遠征艇への方へ歩き出す。
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美桜琉(プロフ) - とても面白いです!更新待ってます!頑張って下さい! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルハル | 作成日時:2018年10月31日 2時