『いつか』の願い ページ4
―――御園に遊んでもらっているうちに、Aは先程感じていた疑問が解決された
『みーくん、だっこして〜』
｢な、なんで僕がそんな事をしなくちゃならないんだｯ｣
―――べルに、にてるんだ
｢まぁまぁ、いいじゃないですか御園。
ユリーやマリーと同じように遊んであげればいいんですから｣
｢……仕方が無いな。……ほら、こっちに来い｣
―――ただ、御園の方が小さい子に優しい
『えへへｯ……わーいｯ♪』
Aがニコニコしながら御園の膝に乗った
｢しかし……だな。
僕が相手をするのは、下位吸血鬼であって…あいつらは見た目はアレでも、思考はそこそこ大人だからな｣
『?』
｢何をして遊んだらいいものか……
貴様、チェスはできるのか?｣
御園の言葉に、Aは『ちぇすってなに?』と首を傾げた
その言葉に、近くにいた真昼が｢やっぱり知らないよな｣と苦笑いする
｢何だ、貴様。チェスも知らないのか?｣
｢多分、この歳ではやったことのない方が多いと思いますが……｣
眉を顰める御園を、リリイが宥めた
『A、まーじゃんなら知ってるよｯ』
馬鹿にされたと思ったのか、Aはふんすっと自信たっぷりに話す
｢麻雀?これはまた俗物な物を｣
｢チェスだって、西洋の俗物じゃねーの……｣
クロが気だるげに口を挟むと、御園が｢失礼な、一緒にするなｯ!!｣と声を荒らげた
『"ちーほー"とか、"ほんいつ"とかｯ
"ながしまんがん"もしってるのｯ!すごいｯ?』
｢よく知ってるな｣
真昼が感心したようにそう言うと、Aは『えへへ』とはにかむ
『みんながやってるから、おぼえたのｯ』
｢みんな?ご家族の方ですか?｣
リリイの言葉に、Aが『うん!』と頷く
『みんな、Aのかぞくなのｯ!!すっごくやさしいんだよｯ』
｢……そうか｣
Aの話に、御園は目を細めて耳を傾ける
―――でも、御園は椿が嫌いらしい。
真昼は言っていた
"…椿たちの事、あんまり好きじゃないみたいなんだよ"
だから椿たちのことは秘密にしろ、と。
―――どうして、なかよしじゃないんだろう?
一緒にいて、Aは御園やリリイのことも大好きになった
けれど、御園は椿が嫌い
そう考えると、Aはとても悲しい気持ちになった
｢どうかしたのか?｣
御園がAの顔を覗き込んで尋ねた
Aはハｯと我に返ると『大丈夫ｯ』と精一杯笑った
―――みーくんも、いつかつばきのことスキになってほしいな
そう、思いながら。
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暁 瑠卯@ツイ民(プロフ) - つばきゅんさん» ありがとうございます(´∀`)恐らく池のコイは養殖されていたんだと思います…… (2016年8月22日 12時) (
レス) id: d9a84170e9 (このIDを非表示/違反報告)
つばきゅん - コメント失礼します！３５０匹っていったあとのベルのツッコミが面白いと思いました！！ (2016年8月22日 12時) (レス) id: 619b453f13 (このIDを非表示/違反報告)
暁 瑠卯(プロフ) - 華南さん» いえいえｯ!!コメントをくださった上にそんな風に思ってくださって、逆にありがたいですｯ!!(//∇//) (2015年3月12日 20時) (レス) id: 8575e4e560 (このIDを非表示/違反報告)
華南(プロフ) - なんだよ……ただの激カワロリじゃないか……ちょっと椿さん夢主ちゃんについて小一時間語りまs((すいません (2015年3月12日 18時) (レス) id: cbe4b38526 (このIDを非表示/違反報告)
暁 瑠卯(プロフ) - レナレナさん» ありがとうございます!!ベルは子供とか好きなんだろうか……と考えたらなぜかツンデレにwwwこれからもよろしくお願いします(´▽｀*) (2015年3月2日 10時) (レス) id: 8575e4e560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 瑠卯 | 作成日時：2015年1月16日 20時
