真新しいランドセル ページ30
『わぁあｯ……ランドセルだぁｯ!!』
Aがキラキラとしたとした瞳で見つめる先にあるのは、ピカピカに輝くランドセル
―――Aのリクエスト通り、真っ赤なランドセルだ
｢さっき届いたんだよ。背負って見せて?｣
箱を開けた椿がそう言うと、『うん!!』と元気な返事が聞こえた
待ちに待ったランドセルに、Aの顔から笑顔が溢れる
『―――ねぇねぇ、にあうｯ?』
｢うん、すっごく可愛いよ｣
はしゃぎながらその場をくるりと回るAに、椿の表情は終始緩みっぱなしである
｢赤いランドセルかぁ……今じゃ、色が沢山あるんだろ?
凄いねぇ、オジサンは着いていけないよ｣
たは〜と笑うヒガンに、横にいたシャムロックが｢どんな色でもお似合いですよ｣とAに笑いかけた
『オジサン、やくそくしてたやつできたｯ?』
パタパタと駆け寄るAに、ヒガンが｢出来てるよ｣と笑う
そして取り出したのは、黒い狐とべルキア人形を象ったキーホルダーだった
『わぁ……かわいいｯ♪』
｢間に合って良かった良かった｣
｢ヒガンってホントに器用だよね｣
椿が感心する中、ランドセルにキーホルダーが取り付けられる。
シャラｯと音を立てて、黒い狐とべルキアが揺れた
『ありがとう、オジサンｯ!!』
｢これ位しかしてあげられないからね｣
ヒガンはそう言いながら、Aの頭をくしゃくしゃと撫でた
Aは『でもうれしいよ』と笑う
｢A様も小学校ですか……少々寂しくなりますね｣
シャムロックの言葉に、べルキアが｢別にｨ｣と興味なさげに声をあげた
｢静かになってイイじゃーん?｣
｢べルキア貴様ｯ……A様が煩いとでも言うのかｯ!!｣
言い合いをする二人を余所に、椿はAを抱き上げて｢僕も寂しいなぁ｣と眉を下げた
｢義務教育だかなんだか知らないけど…僕はAと遊んでいたいのに〜……｣
『うー?』
どうして寂しがっているのか分からないらしいAは、はてなを浮かべて首を傾げるばかりだ
『でもA、おべんきょーたのしみｯ♪
つばきにもおしえてあげるねｯ』
そうにこにこと楽しげに話されてしまえば、椿からは何も言えなくなってしまう
｢……いっそ、学校を潰しちゃえば行かなくて済むよね?｣
ボソッと小さな声で呟いた言葉は、Aには聞かれなかったようだ
(｢つばきゅん、変な事考えてないよねｪ?｣)
(｢え?またまたぁ、変な事なんて〜
……僕はいつだって真面目に考えてるよ?｣)
(『?』)
オトギリといっしょ!! 前編→←何だかんだと面倒見は良いんです
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暁 瑠卯@ツイ民(プロフ) - つばきゅんさん» ありがとうございます(´∀`)恐らく池のコイは養殖されていたんだと思います…… (2016年8月22日 12時) (
レス) id: d9a84170e9 (このIDを非表示/違反報告)
つばきゅん - コメント失礼します！３５０匹っていったあとのベルのツッコミが面白いと思いました！！ (2016年8月22日 12時) (レス) id: 619b453f13 (このIDを非表示/違反報告)
暁 瑠卯(プロフ) - 華南さん» いえいえｯ!!コメントをくださった上にそんな風に思ってくださって、逆にありがたいですｯ!!(//∇//) (2015年3月12日 20時) (レス) id: 8575e4e560 (このIDを非表示/違反報告)
華南(プロフ) - なんだよ……ただの激カワロリじゃないか……ちょっと椿さん夢主ちゃんについて小一時間語りまs((すいません (2015年3月12日 18時) (レス) id: cbe4b38526 (このIDを非表示/違反報告)
暁 瑠卯(プロフ) - レナレナさん» ありがとうございます!!ベルは子供とか好きなんだろうか……と考えたらなぜかツンデレにwwwこれからもよろしくお願いします(´▽｀*) (2015年3月2日 10時) (レス) id: 8575e4e560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 瑠卯 | 作成日時：2015年1月16日 20時
