第83話：素直じゃない ページ4
ｶﾙｴｺﾞ「バレたか、ではないこのサボり魔が！！！」
ゴツンとお馴染みのゲンコツを喰らうと同時に、私の頭に衝撃が走る
これ、本当に地味に痛い。
「うぐっ…はぁ。サボってた訳じゃなくて、研究についての談義をシチロウに聞いてもらってたんだよ。…あ、カルエゴも食べるか？クッキー」
ｶﾙｴｺﾞ「どうみてもサボってるだろうが！！！」
茶を飲んだ上に菓子まで貪り食いおって、と拳をわなわなと震わせている
美味しいんだけどなぁ、これ(そうじゃない)
「……………ﾊﾟｸ」
ｶﾙｴｺﾞ「おい、食えばなかったことになる訳では無いぞ馬鹿者。…そっぽを向くなこっちを見ろ」
こっち見ろって言われても……
見たとしてもあるのは額に青筋の浮かんだカルエゴの顔だけだし
ｼﾁﾛｳ「まあまあ、カルエゴくん落ち着いて」
ｶﾙｴｺﾞ「シチロウ、お前はAに甘すぎだ」
ｼﾁﾛｳ「これでもAちゃん、さっきまでちゃんと仕事の話してたんだよ」
「それに今日分は大体終わってるぞ。まだ10時だけど」
ｶﾙｴｺﾞ「そういう話ではない！！私の知らぬ間に勝手に職員室を抜け出しおって…！どれだけ探したと思っている！！」
「………？探知魔法使わなかったの？」
ｶﾙｴｺﾞ「……あ」
え、カルエゴが気づかないってそんなことあるんだ
珍しいな
ｼﾁﾛｳ「………ところでカルエゴくんは何か用があったの？」
ｶﾙｴｺﾞ「はぁ…処刑玉砲のチーム割を決めようとしていたのだ」
ああ、そろそろか
なるほどな、それで探してたのね
「分かったよ、行くよ。シチロウ、お茶ご馳走様」
ｼﾁﾛｳ「うん」
また後で、と告げて教室を出る。
バイバイ、ってしてるシチロウ凄い可愛いな、本当に私や
ｶﾙｴｺﾞ「おい、なにか失礼なこと考えてるだろ」
「いいや？別に？？？…………それより」
ｶﾙｴｺﾞ「なんだ」
「…いや。なんでも」
さらっと誤魔化すと、もともと特に興味があった訳でもないのか、こちらを見ることも無くスタスタと前へ進むカルエゴ。
なんだか、前よりムキになってる気がするんだよなぁ、カルエゴ。…気の所為だろうか
ーーーーー
ｼﾁﾛｳ「カルエゴくん、本当に素直じゃないなぁ。Aちゃんにだけじゃなくて自分にもなんて…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 270人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「魔入りました!入間くん」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あると。 - 更新頑張ってください〜！ (2022年10月31日 20時) (
レス) @page24 id: 13f95ce4a6 (このIDを非表示/違反報告)
kokomii2004(プロフ) - すごく良かったです 更新楽しみに待ってます (2022年9月6日 21時) (レス) id: e00301f65a (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - ねこねこねこさん» 外したつもりが押せてなかったみたいです！ありがとうございます！ (2022年8月2日 19時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこねこ - ｵﾘﾌﾗ付いちゃってまっせ！お気をつけて (2022年8月2日 19時) (レス) id: f692ce80b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えんさん | 作成日時：2022年8月2日 1時
