片翼の悪魔です。問題児達に何故か懐かれました【魔入間】【カルエゴ】

第95話：不安の種 ページ15

ｱｽﾞ「思案の…邪魔をするな！！」


ｻﾌﾞﾛ「ぐわぁあ！」


ｶﾙｴｺﾞ「サブノック、アウトだ」







ふむ…彼はアウトになってしまったか

昇級を目指していたようだが、まあこれだと保留かな


ぐうっ……と拳を強く握り悔しげな表情をするサブノック。何故か雄叫びを上げて全力腿上げしながら外野へ向かっていった…………なぜ腿上げなんだ







「しかし…」


ｶﾙｴｺﾞ「なんだ」


「あ、いや」









言いかけたところで口を噤む。今この状況で、正直なところ目がいくのはアリスだけだ


思案の邪魔、と言いのけていたが…果たしてその思案とは自分の勝利へのか？


それとも










ｳｧﾗｸ「サブローの仇！……うわぁっ！」



ｶﾙｴｺﾞ「ウァラク、アウト」








次に視線が行ったのは、クララ。やる気十分なのは大変いい。が、サブロがやられたことによって突発的にアリスに挑戦したのか…うーむ無策すぎるな。


まあ、その無策さが周りを明るくしているのは事実だが。とはいえ今回の昇級試験では保留だ。







「……」


ｶﾙｴｺﾞ「……」










その後も、着々と両チームからアウトが出ていった。それと同時に外野も増えていき………


最後に内野に残ったのは、










ｼﾞｬｽﾞ「残ったのはアスモデウスと入間君だ！」


生徒「おおー！」


「…あの二人か」


ｶﾙｴｺﾞ「ああ」














私の、1番の不安の種。

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