第39話:懐かしの ページ41
※オリジナル要素が入ります
「シチロウ!」
シチロウ「Aちゃん!遅れてごめんね」
「大丈夫だよ、お仕事お疲れ様」
仕事の服装のまま、小走りでやってくるシチロウに手を振り声をかけると、シチロウは小さく手を振りながら満面の笑みを見せた
ああ可愛い
カルエゴ「……………」
一方でカルエゴは、ぶつぶつと文句を言っていたものの、目的地に着いた瞬間に目を見開いて静かに固まったまま動かない。
シチロウは私の体調を心配しつつ、ここがAちゃんの……なんて呟いている
「ほんと、久しぶりに来たね
.
.
フォンドリル商店街……」
カルエゴ「……ああ」
フォンドリル商店街
私の生まれ育った場所、らしいメスタス郊外にある大きな商店街。フォンドリル。
そして、カルエゴと初めて出会った場所。
△△△
「2人とも、何か買いたいものはあるかい?」
カルエゴ「………」
シチロウ「んー、僕はとりあえず大丈夫かな。この前も新しい魔植物を買ったばかりだし…」
「そうか…私は研究材料のツユクサが欲しくてね、今の時期に売ってるところはここしかないんだ」
シチロウ「Aちゃんはいつも研究熱心だね。…?カルエゴくん?」
シチロウが不思議そうにカルエゴの名を呼ぶ。綺麗な魔植物や、不思議なものが沢山並ぶ店から目を逸らし、カルエゴの方を見やると、何やら無言で黙りこくっていた
カルエゴ「……」
「カルエゴ?」
声をかけても何も言わない。
まさかとは思うが体調が優れないのだろうか。
「ちょっと、大丈夫?」
カルエゴ「………!…っああ。問題ない」
「…本当か?」
カルエゴ「…」
黙りこくっているカルエゴは、ある一点をずっと見つめている。
目線の先には、赤い屋根の小さな出店。
「あ」
見覚えのあるその出店は、私が幼い頃にカルエゴと来た小さな魔フィン屋だった。
ずっと昔と同じ、白くて大きな髭をたくわえたおじいさんが店の中でぼーっとしながら空を見つめている。
「懐かしいな。シチロウ、あれが前言ってた魔フィン屋だよ」
シチロウ「あそこかぁ。ずっと気になっていたんだ。食べていこうか」
「うん!」
カルエゴ「…そう、だな。」
おじいさんを大きな声で呼び、私たちは魔フィンを3コ買ったのだった
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えんさん(プロフ) - 霧隠紫音さん» はい!m(_ _)m (2022年6月12日 21時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
霧隠紫音(プロフ) - 嬉しいです!もし機会があれば私の作品も読んでみてください!駄作者なりに頑張っています! (2022年6月11日 17時) (レス) id: 3b05bc2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - 霧隠紫音さん» そうだったのですね!あまり小説書くのは上手ではないですが、占いツクール歴自体は長めなので…もし少しでもお力になれる事があればいつでも聞いてください!^^* (2022年6月11日 17時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
霧隠紫音(プロフ) - なるほど!私も昨日、小説書き始めたばっかりなので機会があればぜひアドバイスをください! (2022年6月11日 17時) (レス) id: 3b05bc2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - 霧隠紫音さん» イルマくんの作品は今回が初めてですね! (2022年6月11日 17時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えんさん | 作成日時:2022年6月8日 22時