第3話:大混乱 ページ5
「え?誰が??」
カルエゴ「…お前以外に誰がいる」
「…私!?なんで!?付き合った悪魔も今までいないのに!?」
カルエゴ「落ち着け!!声がデカすぎる!!」
ハッとして後ろを振り返ると「私は何も聞いてません」みたいな顔をした教師陣が慌てて確認に戻り始めた
…恥ずかしいことこの上ない
カルエゴ「らしくないな、お前がそんなに取り乱すなど」
「あ、当たり前だよ。何故いきなりそんな話に…」
声を抑えたとはいえ、興奮は収まらない。驚きすぎて肩で息をしている私にカルエゴは「では、これはどう説明するのだ?」と紙を見せつけてきた
「何これ」
カルエゴ「理事長が先程私に押し付けてきたものだ」
「えーと、何…《今年度、イルマを特待生として試験なく悪魔学校バビルスに入学することをここに認める》 なるほど。《尚、僕の大切な孫なのでカルエゴくんはじめ教師のみんなそこのところよろしくね♪ サリバン》………え」
孫?余りに孫が欲しすぎてついに幻想が見えてしまったのだろうか…それとも魔力生命体か?
何にせよ…父上、聞いてないです。
「いや、私関係ない。イルマ?って誰。子供どころか結婚どころか恋人すらいない孤独な悪魔なんですが」
カルエゴ「じゃあこの孫とはなんだ」
「知らないよ、養孫…取ったんじゃないの?あっ。」
カルエゴ「なんだ」
「もしかしたら…父上…私が家出た後にまた養子をとった…?そしてこの特待生はその子供とか。ありえるよ、やりかねない。私に向かって何度も孫欲しいオーラ出してきてたし」
カルエゴ「…」
「…信じてない顔だね」
カルエゴ「いや、お前が余り必死に弁解するから少し驚いただけだ」
「弁解?…というかまず何故これを私に言わないんだ父…理事長は」
カルエゴ「あの"阿呆"理事長の考えることは俺にはわからん。どうやったらあの"阿呆"からお前のような悪魔が育つのか謎すぎる」
歯を食いしばり、キレ気味に拳を握り締めるカルエゴは、怒っているように見えるが少し安心した表情に取れる気もした
今の流れで何かいい事あったか?
それにしても…
「カルエゴくんカルエゴくん、阿呆強調しすぎ。あと一人称変わっちゃってるよ」
カルエゴ「粛に」
「…そんなんじゃごまかせないよ」
普段は真面目でしっかりしているのに、こういう時少し抜けているところのあるカルエゴに、私は少し可笑しくなった
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えんさん(プロフ) - 霧隠紫音さん» はい!m(_ _)m (2022年6月12日 21時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
霧隠紫音(プロフ) - 嬉しいです!もし機会があれば私の作品も読んでみてください!駄作者なりに頑張っています! (2022年6月11日 17時) (レス) id: 3b05bc2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - 霧隠紫音さん» そうだったのですね!あまり小説書くのは上手ではないですが、占いツクール歴自体は長めなので…もし少しでもお力になれる事があればいつでも聞いてください!^^* (2022年6月11日 17時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
霧隠紫音(プロフ) - なるほど!私も昨日、小説書き始めたばっかりなので機会があればぜひアドバイスをください! (2022年6月11日 17時) (レス) id: 3b05bc2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - 霧隠紫音さん» イルマくんの作品は今回が初めてですね! (2022年6月11日 17時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えんさん | 作成日時:2022年6月8日 22時